SPOCK
スポック
画像 | |
---|---|
出身 | バルカン星 |
家族 |
サレク(父)
アマンダ(母) サイボック(異母兄) |
職業 | 惑星連邦宇宙艦隊士官→連邦大使 |
最終階級 | 大佐 |
受勲
功績等 |
武勇勲章
科学賞 他 |
主な履歴 |
エンタープライズ号副長(2264~2269)
エンタープライズ号艦長(2271?~2285) |
備考 |
※家族は名前が判明している人物のみ掲載
※最終階級は劇中で確認できるもの |
スポック
新時間軸のスポックは【新時間軸】スポックをご覧ください
【略歴】
スポック(Spock)。2230~。
2230年、バルカン星でバルカン人の父サレクと地球人の母アマンダの間に生まれる。宇宙艦隊士官。伝説の5年間の探検飛行を成し遂げたジェームズ・T・カーク船長指揮下のエンタープライズ号副長として有名。
その後、練習艦となったエンタープライズ号の艦長にも就任、2285年のジェネシス計画を巡るカーン・ノニエン・シンとの戦闘の際、殉職したかと思われたが、カーク提督らの尽力により復活を果たした。2293年、クリンゴン帝国との和平条約であるキトマー条約調印に尽力し、退役。その後、連邦大使となった。
2368年、突然の失踪を遂げるが、ロミュラン帝国に潜入し、バルカンとロミュランの再統合を画策していることが判明(『新スター・トレック』第107,108話「潜入!ロミュラン帝国(前編/後篇)(Unification, PART I/PART II)」)。
2380年時点で150歳になるが、健在である。
幼少時|5年間の探検飛行|探検飛行後のスポック|ロミュランとの民族再統合に奔走|過去へ|編者補足
【幼少時代】
バルカン人と地球人の間に生まれたハーフバルカンであることにコンプレックスを抱いていた。誕生時にも父サレクに「地球人の子だ」と冷たく突き放されている。
ハーフバルカンというハンデを負いながらも彼は各教育課程で優秀な成績を修め、サレクをはじめ、周囲からはバルカンの科学アカデミーへの進学を奨められた。しかし、スポックはこれを拒否(サレクに対する反発が要因としては大きかった)して宇宙艦隊アカデミーへ進んだ。以来、サレクとは5年間の探検飛行中に再会するまで会話を交わさなかった(『宇宙大作戦』第44話「惑星オリオンの侵略(Journey to Babel)」)。
幼少時|5年間の探検飛行|探検飛行後のスポック|ロミュランとの民族再統合に奔走|編者補足
【5年間の探検飛行】
エンタープライズ号船長クリストファー・パイク大佐の下で科学士官として11年4ヶ月勤務。後任としてジェームズ・T・カーク船長が着任した後もエンタープライズ号に残り副長兼科学主任としてカーク船長を補佐した。様々な異文明や異星人と接触、交流に成功したこの5年間の探検飛行は艦隊史上に残る輝かしいものだった。
幼少時|5年間の探検飛行|探検飛行後のスポック|ロミュランとの民族再統合に奔走|編者補足
【探検飛行後のスポック】
2269年、伝説的な5年間の探検飛行を完遂後、スポックは艦隊を休職し、故郷バルカンに戻りコリナー(感情を完全に捨てる修練)に臨んだ。コリナー達成直前に極めて強力な論理的存在(「ヴィジャー」)を察知したスポックはその好奇心を抑えられず、艦隊に復帰する(『スター・トレック THE MOTION PICTURE』)。
「ヴィジャー」撃退後も艦隊に残り、エンタープライズ号艦長に着任した。その後、エンタープライズ号は練習艦になっている。
自らの命をささげてエンタープライズ号を救う~カーク達の活躍で奇跡の復活
超人類カーン |
2285年、ジェネシス計画を巡るカーン・ノニエン・シンとの闘争で、カーン率いるU.S.S.リライアント号の攻撃を受け航行不能になったエンタープライズ号を救うため、自らを犠牲にして損傷を修復。彼の遺体は宇宙葬で宇宙へ放たれた(『スター・トレックII カーンの逆襲』)。
スポックの遺体はジェネシス装置によって生み出された新惑星ジェネシスに軟着陸していた。しかし、生命活動を終えたはずの彼の肉体はテラフォーミング効果で再生、急速な惑星の老化に同調して成長していた。
運が良いことにジェネシス惑星に科学調査に来ていたデビット・マーカス博士(カーク船長の息子)とサービック大尉(スポックの元訓練生)に発見されたが、特に、バルカン人で女性のサービック大尉がいたことが幸いし、「ポン・ファー」によって命を落とさずにすんだ。
一方、カーク提督がドクター・マッコイの肉体にスポックの魂(カトラ)が乗り移っていることに気付き、職責を投げ打ってエンタープライズ号を強奪、ジェネシス惑星へ向かう。ジェネシスの秘密を探るクリンゴンの妨害にあいながらも、復活したスポックの肉体は回収されバルカン星にて魂(カトラ)と肉体が再び合体し、奇跡の復活を遂げた(『スター・トレックIII ミスター・スポックを探せ!』)。
兄との再会
異母兄サイボック |
2287年、惑星連邦、クリンゴン帝国、ロミュラン帝国が共同統治するニムバスIIIで起きた人質事件の鎮圧に向かったが、事件の主犯は感情を表に出す異端のバルカン人であり、スポックの異母兄でもあったサイボックであった。
人質奪還作戦の折、スポックには彼を射殺する機会が一度あったが、半分は血が繋がっているサイボックを撃つことに躊躇いを見せ、逆に囚われの身になってしまったことからカークに非難を浴びている。
しかし、最終的には兄の誘いを断固として拒否し、あくまでもカークの友人として、サイボックの陰謀に加担することはなかった。
この人質事件は主犯のサイボックの死亡によって自然に解消した(『スター・トレックV 新たなる未知へ』)。
クリンゴン帝国との和平の立役者に
2293年、資源衛星プラクシス爆発により深刻な経済危機に陥ったクリンゴン帝国との和平交渉の準備を父サレクと共に画策、彼が乗るエンタープライズ号はエスコート役として退役前の最後の任務に就くが、その途上、クリンゴン総裁のゴルコンが何者かによって暗殺され、カーク大佐とマッコイ中佐はその主犯として流刑惑星ルラペンテへ送られてしまう。
スポックは艦の指揮を引き継ぎカークとマッコイの救出に奔走。両名を救出してキトマーでの和平交渉で暗躍する守旧派を一掃し、連邦とクリンゴンの歴史的平和条約であるキトマー条約の締結に大きく貢献した(『スター・トレックVI 未知の世界』)。この任務完遂の後、退役。
幼少時|5年間の探検飛行|探検飛行後のスポック|ロミュランとの民族再統合に奔走|編者補足
【ロミュランとの民族再統合に奔走】
退役後、連邦大使として父と同じ外交官への道に進む。しかし、2368年、連邦の重要人物となっていたスポックだったが突如失踪、エンタープライズD艦長、ジャン=リュック・ピカード大佐らの捜索でロミュラン帝国母星ロミュラスに潜伏していることが判明。その目的は元は同じ種族であるバルカンとロミュランの再統合であった。この試みは失敗するも、連邦へ帰ることは拒否し、今後もロミュランの地下組織と協力して再統合への方法を模索する道を選んだ(『新スター・トレック』第107,108話「潜入!ロミュラン帝国(前編/後篇)(Unification, PART I/PART II)」)。
幼少時|5年間の探検飛行|探検飛行後のスポック|ロミュランとの民族再統合に奔走|編者補足
【過去へ】
スポックを襲った
ロミュラン人ネロ |
2387年、ロミュラン帝国の母星ロミュラスが超新星爆発の影響で滅亡の危機に陥った。スポックは超新星爆発による衝撃波を吸収するために人工ブラックホール生成物質である赤色物質を携えロミュラスに急行する。しかし、すんでのところで間に合わず、ロミュラスは破壊された。
その直後彼とは別行動でロミュラスを守ろうとしていたロミュランの鉱夫ネロ率いる巨大宇宙船ナラーダ号が現れる。ロミュラスとともに身重の妻が消し飛ばされたことを知ったネロはやり場のない怒りをスポックにぶつけ、彼の宇宙船に攻撃を開始した。
ナラーダに攻撃されながら衝撃波を吸収するために赤色物質を放ったスポックだったが、ネロの執拗な追撃を受け逃げることができず、スポックの高速宇宙船ジェリーフィッシュ号とナラーダ号はブラックホールに飲み込まれ、23世紀の世界へタイムスリップした。
ネロはスポックから奪った赤色物質を使ってバルカン星を破壊。スポックはバルカン星に接近していた惑星デルタ・ベガで故郷が消滅するのを座視するしかなかった。その直後、若き日の自分に追放されたジェームズ・T・カークに出会い、彼がエンタープライズの指揮をとれるようにささやかな協力をした(『スター・トレック』)。
カークの活躍によってネロは倒されたものの、バルカン人は一万人程度に減少してしまった。スポックは残されたバルカン人とともにバルカン民族の復興を目指し、ニューバルカンと名付けられた惑星で活動している(『スター・トレック:イントゥ・ダークネス』)。
幼少時|5年間の探検飛行|探検飛行後のスポック|ロミュランとの民族再統合に奔走|編者補足
【編者補足】
スポックはカークに並ぶ宇宙大作戦(以下、TOS)の主人公格の人物として活躍しました。ことあるごとに「非論理的だ」「私は地球人ではないのでね」と地球人の感情的な部分を毛嫌いし、地球人とハーフバルカンの自分を区別するそぶりを見せていましたが、時折見せる彼の心情はカークと変わらないくらい情熱的な部分があることを示していました。そうした二つの性質の間に思い悩む姿はファンの心を捉え、彼はシリーズを代表する人気キャラクターに成長、最新作の2009年版『スター・トレック』でもストーリーの最重要人物として登場しました。
カークとの友情はTVシリーズ劇場版を通して描かれてきましたが、彼のバルカンの特性を引き出すのに最も重要な役割を果たしたのはドクター・マッコイでした。すぐに頭に血が上り、毒舌家で皮肉屋のマッコイと、常に冷静でとつとつと論理と正論を説くスポックはまさに正反対のキャラクターで、この二人の掛け合いはTOSの醍醐味といっていいほど楽しいものでした。
普段は言い争い(と、言うよりも感情むき出しで怒るドクターにスポックが涼しい顔で正論を返し、その態度のせいで余計ドクターが怒るという悪循環)をしている彼らですが、喧嘩するほど仲がいい、というのか心の底では互いにその友情を認め合っていた様子を様々なエピソードで見ることができます。
スポックを演じた俳優
レナード・ニモイ(Leonard Nimoy) (1931~2015)
【主な出演作品】
- 『スパイ大作戦』グレート・パリス役
- 『刑事コロンボ』第15話「溶ける糸」(1973)バリー・メイフィールド役
- 『トランス・フォーマー・ザ・ムービー』(1986) ※声の出演
- 『アトランティス 失われた帝国』(2001) ※声の出演
日本語吹き替え:久松保夫、瑳川哲朗、菅生隆之、吉水慶 他
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