LEONARD H MCCOY
レナード・マッコイ
画像 | |
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出身 | 地球 |
家族 | デビット・マッコイ(父) |
職業 | 惑星連邦宇宙艦隊士官 |
最終階級 | 名誉提督 |
受勲
功績等 |
宇宙艦隊船医賞
武勇勲章 他 |
主な履歴 | エンタープライズ号船医(2266~2269、2271~2293) |
備考 |
※家族は名前が判明している人物のみ掲載
※最終階級は劇中で確認できるもの |
レナード・マッコイ
レナード・H・マッコイ (Leonard H. McCoy)。2227~?。
2227年、地球、アメリカで生まれる。宇宙艦隊士官。エンタープライズ号船医を長年務めた。ジェームズ・T ・カーク大佐の旧友で、5年間の探検飛行時、カークは大佐、マッコイは少佐で二階級の差があったが親しげに会話しているところを頻繁に目撃されている、というよりも上官と部下という関係を思わせるようなやり取りはほとんど見られなかった。一旦、予備役にまわるものの2271年、「ヴィジャー」の接近に伴い現役復帰、その後、再びエンタープライズの船医として活躍してきた。2293年に退役。
2363年、NCC-1701-D U.S.S.エンタープライズの処女航海に名誉提督として視察に訪れたが、齢130を越えながらも健在ぶりを見せている。
宇宙艦隊士官ではあるが、大の転送嫌いで、飛行機恐怖症でもある。
エンタープライズ配属前|5年間の探検飛行|退役まで|医者として|新時間軸のマッコイ|編者補足
【エンタープライズ配属前】
マッコイは艦隊アカデミーではなくミシシッピ大学で医学を学んだ。在学中はトリル人のエモニー・ダックスと交際していた(『DS9』第103話「伝説の時空へ(Trials and Tribble-ations)」)。
マッコイは外科医であったが、神経外科を特に得意としていたらしく、24世紀においても彼の神経外科技術はしばしば用いられている。
エンタープライズ配属前|5年間の探検飛行|退役まで|医者として|新時間軸のマッコイ|編者補足
【5年間の探検飛行】
2266年、5年間の探検飛行を行っていたエンタープライズ号に中途から配属。5年間の探検飛行のうち3年間のみ勤務したマッコイであったがカーク船長とはもともと親交があったようで、カークはしばしば彼を「ボーンズ」、マッコイはカークを「ジム」と互いにニックネームで呼びあっていた。
未知の領域への冒険の過程でクルーが様々な未知の病に襲われるこもあったが、その度に彼は活躍し、クルーの安全と健康を守り続けた。一方、副長のスポックとは何かと衝突しがちであった。しかし、たがいに憎み合っていた風ではなく、ときには互いに助け合うなど、むしろ普段の遠慮のない口論はお互いの信頼の裏返しであるとも言えるのかもしれない。
エンタープライズ配属前|5年間の探検飛行|退役まで|医者として|新時間軸のマッコイ|編者補足
【退役まで】
2269年伝説的5年間の探検飛行を完遂後、予備役にまわり地球で開業していた。しかし、2271年の「ヴィジャー」の接近に伴い、緊急時に予備役士官を招集できる規則を適用され、半ば徴兵されてエンタープライズに復帰。これはカーク提督の差し金だった。(『スター・トレック THE MOTION PICTURE』)。
「ヴィジャー」撃退後、そのまま艦隊に残った。
2285年、ジェネシス計画を巡るカーン・ノニエン・シンとの闘争で、乗員がほとんど練習生というハンデを負いながらもカーク提督はカーンを撃退した。この戦いでスポック大佐がエンタープライズ号を救うため壮絶な戦死を遂げたが、この時マッコイは彼の魂(カトラ)を託された(『スター・トレックII カーンの逆襲』)。
地球に帰還後、スポックの魂(カトラ)を抱える影響で奇行を繰り返す。上陸が禁止されたジェネシス惑星へ行こうと画策するが、艦隊のエージェントに身柄を確保され監禁された。しかし、間もなくカーク提督らが救出し、エンタープライズ号へ搭乗してジェネシス惑星へ向かった。クリンゴンの妨害にあいながらも、再生したスポックの肉体を回収、無事、彼の肉体に魂(カトラ)を戻し、健康を回復した(『スター・トレックIII ミスター・スポックを探せ!』)。
2293年、資源衛星プラクシス爆発により深刻な経済危機に陥ったクリンゴン帝国との和平交渉のエスコート役として退役前の最後の任務に就くが、その途上、クリンゴン総裁のゴルコンが何者かによって暗殺され、マッコイはその主犯としてカークと流刑惑星ルラペンテへ送られてしまう。しかし、スポックの活躍により無事救出され、連邦とクリンゴンの歴史的平和条約であるキトマー条約の締結に大きく貢献した(『スター・トレックVI 未知の世界』)。この任務完遂の後、退役。
エンタープライズ配属前|5年間の探検飛行|退役まで|医者として|新時間軸のマッコイ|編者補足
【医者として】
医者として彼は数々の功績を挙げた。それは『エイリアン比較生理学』といった著書はもちろん、様々な異星人を治療した実績は大きい。その中でも最も特異だといえるのはジェナスVI号星でホルタというシリコンベースの知的生命体を治療したことだろう。カーク船長に岩のような生物の治療を命令され、最初は「私は医者だ!石屋ではない!(I'm a doctor, not a bricklayer!)」と治療を拒否したが、結局治療することになった。この手術は熱コンクリートを以って行われ、マッコイは見事この奇妙な患者の命を救った(『宇宙大作戦』第26話「地底怪獣ホルタ(The Devil in the Dark)」)。
一方、彼は多くの患者の命を救ったが、自分の父は救えなかった。マッコイの父は当時不治だった病に侵され、マッコイはあらゆる手段を講じて父の治療をはかった。しかし、いずれも上手くいかず、延命措置を取るより他なかった。何とか父を生かそうとしたが、苦しむ父はマッコイに生命維持を解くように懇願し、また、マッコイ自身もこれ以上苦しむ父の姿を見るのには耐えられなかった。マッコイはついに父の安楽死処置を行ったが、それから間もなく治療法が発見され、マッコイは後年までこの判断を悔いていた(『スター・トレックV 新たなる未知へ』)。
エンタープライズ配属前|5年間の探検飛行|退役まで|医者として|新時間軸のマッコイ|編者補足
【新時間軸のマッコイ】
艦隊には離婚により財産を失ってしまったために仕方なく志願した。この時、「(妻に財産も何もかも取られてしまい)残ったのは骨(Bones,ボーンズ)だけだ」としばしば愚痴をこぼしていたことから、カークから「ボーンズ」と呼ばれるようになる。その後、エンタープライズの船医として乗船。親友のカークが任務に就けずにしょげている姿を見るに耐えかね、彼にウイルスを注入することで無理やり病気にしてエンタープライズ号に乗船させた(艦隊の医療規約で患者の移送等に関しては担当医(つまりマッコイ)に権限がある)。
任務中に医療部長が戦死したため、臨時の医療部長になる。基本的にスポックの命令には従っていたが、辺境惑星に着の身着のままで追放するというカークの処遇を巡ってスポック船長代理と激しい言い合いになった。
カークが船長に交代した後は正式に医療部長として着任した(『スター・トレック(2009)』)。
エンタープライズ配属前|5年間の探検飛行|退役まで|医者として|新時間軸のマッコイ|編者補足
【編者補足】
ドクター・マッコイは宇宙大作戦(以下、../series/tos)でカーク、スポックと並ぶ主人公格の人物として活躍しました。彼は毒舌家で皮肉屋、口は悪いが腕はいい、そんな田舎の町医者のような雰囲気を持った人物でした。クルーの中では年長者として暴走しがちなカークを上手くなだめていました。が、一方で副長のスポックとは感情をむき出しにして言い合うシーンがよく見られました。
彼にとって天敵はやはりスポックで、自慢の毒舌も皮肉も彼にかかれば簡単にいなされてしまいます。クルーが必死でやっているのに感情を表に出さず涼しい顔で淡々と仕事をこなす彼の態度は人情の人であるマッコイには気に食わないものだったのでしょう。
しかしながら、互いに相手が窮地に陥ると、表現の差はあれど、お互いを気遣っている様子が見て取れ、本当は固い友情で結ばれているのだなと思わせるシーンも多々あり、カーク&スポックと同じくらい、あるいはそれ以上の名コンビぶりを発揮しています。
マッコイを演じた俳優
デフォレスト・ケリー(DeForest Kelley) (1920~1999)
【主な出演作品】
- 『OK牧場の決斗』(1957)
日本語吹き替え:吉澤久嘉、山内雅人、小島敏彦、仁内建之 他
(2009年版)
カール・アーバン(Karl Urban) (1972~)
【主な出演作品】
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002)
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)
日本語吹き替え:宮内敦士
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