U.S.S.エンタープライズ NCC-1701
“...To boldly go where no one has gone before.”
(「人類未踏の世界へ、勇敢なる航海を―」就航記念銘板より)
【艦歴】
エンタープライズ号は2245年にコンスティテューション級の探査艦として就役した。ロバート・エイプリル船長の時代はあまり目立った活躍は見せていなかったが、 次代のクリストファー・パイク船長の10年間の探検飛行、そして、ジェイムズ・T・カーク船長の5年間の調査飛行でその名は宇宙艦隊中に知れ渡った。
※新時間軸におけるエンタープライズはこちら→U.S.S.エンタープライズ(新時間軸版)
大改装をうけ生まれ変わる
建艦から四半世紀を経過したエンタープライズ号は、他の同級艦に先駆け2269年から2271年にかけて大改装を行い、まったく別の艦といっていいほどの変貌を遂げた。改装中、船長はカーク大佐からウィラード・デッカー大佐に交代していたが、改装中であったためデッカー大佐は実戦指揮を執ることはなかった。
改装直後、超巨大宇宙船ヴィジャーの迎撃任務につき見事撃退、地球の危機を救った。なお、この時、艦長はデッカー大佐に代わりカーク提督が臨時に指揮を執っている(『スター・トレック THE MOTION PICTURE』)。2280年代には実戦から離れ練習船になっていた。
無念の自沈
2285年、査察官のカーク提督を乗せ、訓練航海中だったエンタープライズ号は、かつてカークに追放された優勢人類カーン・ノニエン・シンのジェネシス装置強奪事件に遭遇し、乗員がほとんど訓練生という悪条件はあったものの、再びカークはムタラ星雲でカーンを撃破した(『スター・トレックII カーンの逆襲』)。
傷つきながらも無事帰投したエンタープライズ号であったが、補修されることなくそのまま除籍処分となることが決定。しかし、ジェネシス強奪事件で戦死したスポックの復活のために宇宙船が必要だったカーク提督ら数名の士官がエンタープライズを盗み出しジェネシス装置によって生まれた新生惑星ジェネシスへと向かう。艦隊からの追撃に加え、惑星ジェネシスでジェネシス装置を狙うクリンゴンの偵察艦に遭遇。損傷を修復していなかったうえに、わずか数名しかいない乗員ではまともに戦闘ができず、またたく間に行動不能に陥った。
歴戦のカーク提督も万策尽き、ついに敵クリンゴン人をエンタープライズにおびき寄せて自爆することを決断。降伏に見せかけおびき寄せたクリンゴン人と共にエンタープライズ号は爆散、惑星ジェネシスの大気圏で燃え尽きた(『スター・トレックIII ミスタースポックを探せ!』)。
しかし、エンタープライズの名はその多大な功績を認められ、サービスナンバー「NCC-1701」とともにエンタープライズ NCC-1701A(エンタープライズA)に受け継がれた。サービスナンバー+アルファベットという形で番号が受け継がれていくのはU.S.S.エンタープライズのみに認められた特例である。
【編者補足】
言わずと知れた初代エンタープライズ。TOSでは改装前のタイプが活躍しました。
『TMP』ではデザイン変更と同時に大画面に映える精密かつ巨大な模型が作られ、その生まれ変わった優美な姿は白鳥にもたとえられました。個人的にもTMPで観たエンタープライズ号が一番美しいのではと感じています。
歴代のエンタープライズ号はしばしば宇宙艦隊旗艦として紹介されますが、これまで劇中でエンタープライズ号に宇宙艦隊最高司令官(Commander in Chief)が座乗したことはありません。いわゆる軍事的な意味での旗艦ではなく、あくまでも象徴的な意味での“称号”であると考えられます。
2009年版のエンタープライズ号はまだ正確な情報がないため、詳しいことは分かりませんが、TOSのエンタープライズと違い地上の造船所(リバーサイド造船所)で建造されているためまったく別の船と考えられます。
-----登場作品-----
- 『宇宙大作戦』
- 『スター・トレック THE MOTION PICTURE』
- 『スター・トレックII カーンの逆襲』
- 『スター・トレックIII ミスター・スポックを探せ!』
デアゴスティーニスターシップコレクション第二号 U.S.S.エンタープライズNCC-1701
1/350 スタートレック 宇宙大作戦 U.S.S.エンタープライズ NCC-1701 |
U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-A (1/350) |
スタートレック 1/1000 U.S.S. エンタープライズ NCC-1701 |