U.S.S.エンタープライズ NCC-1701A
“...To boldly go where no one has gone before.”
(「人類未踏の世界へ、勇敢なる航海を―」就航記念銘板より)
【艦歴】
U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-A(以下エンタープライズA)は2285年に戦没したU.S.S.エンタープライズ NCC-1701の名を受け継ぐ形で、U.S.S.ヨークタウン NCC-1717を改名した艦である。
不調続きの再就役艦
「二代目」エンタープライズではあるが、もとは初代と同年代の艦であるため、エンタープライズを名乗った頃はすでに建艦30年を過ぎた老齢艦であった。そのため、ニムバスIIIでの人質事件の鎮圧任務を受けた際も、修理中でドアはまともに開かない、転送は満足にできない、通信すらうまくつながらないと、まさに「ポンコツ」の様相を呈していた。あまりの不調ぶりに機関主任のモンゴメリー・スコット大佐も「この船は猿が作ったのか!」と嘆くシーンもあった(『スター・トレックV 新たなる未知へ』)。
ラスト・ミッション
エンタープライズAはその後、2293年まで任務を続行したが、いよいよ任期満了を迎える。エンタープライズが最後に負った任務は、滅亡の危機に瀕した宿敵クリンゴンと帝国との和平交渉のために、帝国総裁の護衛を行うというものだった。しかし、任務中、エンタープライズAは総裁の乗るクリンゴン戦艦を魚雷で攻撃、その混乱に乗じて総裁が暗殺されてしまうという大事件に遭遇する。しかし、クルーの奮闘により事件の黒幕を暴き、ヒカル・スールー艦長のU.S.S.エクセルシオールの協力も得て、最後の任務も見事にまっとうした(『スター・トレックVI 未知の世界』)。
カークの引退に伴い、同艦は新しいクルーの引き継がれると思われたが、建造中の改良型エクセルシオール級探査艦がエンタープライズを名乗る(エンタープライズB)ことが決まり同艦の退役が決定。現在は、連邦の文化、歴史を後世に伝える複合図書館が所在する準惑星メモリー・アルファに保存されている。
【編者補足】
一般的にエンタープライズAはU.S.S.ヨークタウンNCC-1717を改名した艦だと言われています(STAR TREK ENCYCLOPEDIA等)。時折「建造中のヨークタウンを改名した」という説明を見かけますが、ヨークタウン自体はTOSの当時から登場しており、A型が初めて登場した『スター・トレックIV 故郷への長い道』でも名前だけ出てきているので“建造中”はおそらく誤りではないかと思われます。
-----登場作品-----
- 『スター・トレックIV 故郷への長い道』
- 『スター・トレックV 新たなる未知へ』
- 『スター・トレックVI 未知の世界』
U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-A (1/350) |
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