STAR TREK:DEEP SPACE NINEスター・トレック・ディープ・スペース・ナイン
STAR TREK:DEEP SPACE NINEスター・トレック・ディープ・スペース・ナイン
放映時期 | 1993年~1999年 (米国) |
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物語中の年代 | 2369年~2375年 |
出演 | エイブリー・ブルックス Avery Brooks ナナ・ビジター Nana Visitor テリー・ファレル Terry Farrell レネ・オーバジョノアー Rene Auberjonois 他 |
STAR TREK:DEEP SPACE NINE
『スター・トレック:ディープ・スペース・ナイン』略称DS9(Deep Space 9)は『新スター・トレック』(ds9)とほぼ同時期の深宇宙ステーション「ディープ・スペース・ナイン」の艦隊士官とベイジョー士官たちの活躍を描いたTVシリーズです。1993年から1999年の6年間にわたって放送されました。
当初は軍事国家カーデシア連合とその支配下にあったベイジョーの復興、それに乗じてベイジョーの主権を握らんとする一部のベイジョー権力者たちの暗躍を中心とした政治色の強いストーリーを展開していましたが、シリーズ後半ではガンマ宇宙域の大勢力「ドミニオン」と、惑星連邦、クリンゴン、ロミュランのアルファ・ベータ宇宙域主要勢力の連合との一大決戦が中心に描かれた壮大なスペースオペラに発展しました。
ベンジャミン・シスコ中佐、DS9司令官に|DS9とワームホール|ガンマ宇宙域の大勢力“ドミニオン”|ドミニオン戦争と悪しき生命体“パー・レイス”
ベンジャミン・シスコ中佐、DS9司令官に
2367年の惑星連邦とボーグとの一大決戦であったウルフ359の戦いでの数少ない生き残り、ベンジャミン・シスコ中佐は最愛の妻、ジェニファーを失い、失意のうちに宇宙艦勤務から離れ、ユートピア・プラニシア造船所に勤務していた。
しかし、彼のもとに一つの命令が届く。それはかつてカーデシア連合に支配され、2369年にようやく解放されたベイジョーに存在する宇宙ステーション「ディープ・スペース9」の司令官への着任だった。
シスコにとって宇宙は妻を失った場所でしかなく、嫌悪や恐怖のようなマイナスの感情しか抱くことができなかった。故に、彼は着任したものの、すぐに職を辞そうと考えていた。だが、ディープ・スペース9の近傍に現れたガンマ宇宙域へとつながるワームホール、そしてそこで出会ったエネルギー生命体―――ベイジョーでは“預言者”と呼ばれる信仰の対象―――との接触によって、彼はこの任務を全うすることを決意した(シーズン1、1,2話「聖なる神殿の謎(前編/後編)」)。
シスコとともにディープ・スペース9に勤務することになった人々は、勇敢だが良くも悪くも直情的なベイジョー軍のキラ・ネリス少佐、シスコの古い友人で、気さくな老人“だった”、美貌の艦隊士官ジャッジア・ダックス、お調子者のドクタージュリアン・ベシア、自身の体を自由に変化させることができる保安チーフオドーらのユニークな面々。
さらに、商売第一のトラブルメイカー、フェレンギ人のクワークらも交え、ディープ・スペース9は激動の物語の舞台となる。
ベンジャミン・シスコ中佐、DS9司令官に|DS9とワームホール|ガンマ宇宙域の大勢力“ドミニオン”|ドミニオン戦争と悪しき生命体“パー・レイス”
DS9とワームホール
独立間もないベイジョーは、強力なカーデシア軍からの独立を維持するために惑星連邦の支援を要請し、ディープ・スペース9は宇宙艦隊の基地となった。カーデシア連合と惑星連邦とは表向きは講和を結んでいたものの、互いに不信感をぬぐえない微妙な関係。それだけに基地司令官のシスコにかかる軍事的・政治的な責任は当初から大きなものだった。
さらに、未知の銀河、ガンマ宇宙域に繋がるワームホールの出現は、ディープ・スペース9を辺境の一ステーションから連邦を含むアルファ・ベータ宇宙域の勢力にとって要衝と呼ぶべき重要拠点へと押し上げた。このため、シスコに負わされた責務はベイジョーとカーデシアとの折衝に加え、未知の領域からやってくるであろう様々なエイリアンとの交流の玄関口の運営と、より重いものになっていく。
ベンジャミン・シスコ中佐、DS9司令官に|DS9とワームホール|ガンマ宇宙域の大勢力“ドミニオン”|ドミニオン戦争と悪しき生命体“パー・レイス”
ガンマ宇宙域の大勢力“ドミニオン”
未知の領域、ガンマ宇宙域。その様子が明らかになるにつれ、ある巨大勢力の存在が分かってきた。その名はドミニオン。その存在は当初シスコや連邦が想定していた以上の脅威的なものであった。
ドミニオンは「創設者」という謎の種族に支配され、戦力にはジェムハダーという強力な戦闘民族を保有していた。彼らの存在が徐々に明るみに出るにつれ、惑星連邦とドミニオンは互いの存在を脅威とみなし、ディープ・スペース9にも暗い戦雲が立ち込めつつあった(シーズン3、47,48話「ドミニオンの野望(前編/後編)」)。
ベンジャミン・シスコ中佐、DS9司令官に|DS9とワームホール|ガンマ宇宙域の大勢力“ドミニオン”|ドミニオン戦争と悪しき生命体“パー・レイス”
ドミニオン戦争と悪しき生命体“パー・レイス”
2374年、ドミニオンとの対立は、後にドミニオン戦争と呼ばれる戦争に発展した。
流動体生物という自由に自身の姿を変えられる種族であるドミニオンの創設者は惑星連邦の大使になりすましてクリンゴン帝国と連邦の関係に混乱をもたらした(シーズン3、72話「忍び寄る可変種の脅威」シーズン4、73,74話「クリンゴンの暴挙(前編/後編)」)。
そんな中、カーデシア連合はドミニオンへの侵攻の失敗とクリンゴンの侵略などで衰えた勢力の挽回をはかってドミニオン陣営につき、さらに戦闘民族ブリーンもドミニオン側につくなど連邦を取り巻く状況はより厳しいものになった。連邦はこれに対抗するべく、同盟国クリンゴンに加え、敵対していたロミュラン星間帝国とも共同戦線をはり、ドミニオン戦争はより複雑な戦況へと移り変わっていく。
しかし、混沌としたドミニオン戦争のさなか、シスコはドミニオン以外にもう一つの脅威を察知する。それはワームホールの預言者によって封印された悪のエネルギー生命体パー・レイスだった(シーズン3、72話「忍び寄る可変種の脅威」シーズン6、145話「善と悪の叫び」)。
こう着する戦況と、パー・レイスの脅威。続々と噴出する問題を乗り越えると同時に、シスコはこの叙事詩において自分が果たすべき役割について徐々にその自覚を強めていく…
ベンジャミン・シスコ中佐、DS9司令官に|DS9とワームホール|ガンマ宇宙域の大勢力“ドミニオン”|ドミニオン戦争と悪しき生命体“パー・レイス”