QUARK
クワーク
画像 | |
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出身 | フェレンギ星 |
家族 |
ケルダー(父)
イシュカ(母) ロム(弟) ノーグ(甥) |
職業 | 「クワークのバー」店主 |
備考 |
※家族は名前が判明している人物のみ掲載
※最終階級は劇中で確認できるもの |
クワーク
クワーク(Quark)。フェレンギ人。ディープ・スペース9で「クワークのバー(Quark's Bar)」という店を開き、住人や訪問客に酒と食べ物と娯楽を提供した。その一方であくどい商売にも手を染めることもあり、保安チーフのオドーからは危険人物として常に目をつけられている。
商才に乏しい弟のロムと、商才に恵まれた母のイシュカ(フェレンギでは女性は商売をしてはならない)は悩みの種。
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【商魂たくましいフェレンギの男】
クワークは儲け話となればどんな危険そうな話でも乗った。それが、政治的な大問題に発展する場合もあり、保安チーフのオドーや司令官のシスコは何か大事件が起こるとクワークが関わっているのではないかと疑いの目を向けた。
非常に商魂たくましい人物であり、若い頃からネーガス(フェレンギの最高指導者)のような国家の重鎮からも目をかけられるほどの商才があった。しかし、一度大出世するチャンスを掴みかけたが副ネーガスの妹に手を出してしまったため、“ラチナムの階段”(フェレンギで成功への道のりを表す慣用句)を早くも踏み外す失態を犯した。これはフェレンギ人の聖典である金儲けの秘訣第112条「ボスの姉妹とはベッドを共にするな」に抵触する行動であった(『DS9』37話「宇宙の原型(Playing God)」)。
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【クワークの愛】
上述の事例でも分かるように、クワークは女好きであった。DS9の美貌の科学士官ジャッジア・ダックスや副司令官キラ・ネリスをことあるごとに口説いていたり、カーデシア人のナティマ・ラングなどのように実際愛し合ったりした女性も何人かいたようだ。商魂たくましいクワークであるが、愛情が絡むと、たとえどんな高価なものであろうと、無償とはいかないがラチナムではなく愛情を対価とする場合もあった(『DS9』38話「クワークの愛(Profit and Loss)」他)。
その他、クワークにとっては目の上のこぶである保安チーフのオドーに対しては、奇妙な友情に似た感情を抱いていたようだ。
一度、オドーに逮捕されて連邦大陪審に護送されることがあったが、その途中、クワークから秘密が漏れることを恐れた犯罪組織オリオンシンジケートによってシャトルが破壊され、過酷な環境のLクラス惑星不時着する事故にあった。
地上では大気が厚すぎて救難信号の送信波が届かないため、二人は大気の薄い高山の山頂を目指すが、その途上でオドーは足の骨を折る重傷を負ってしまう。最初は弱音を吐いていたクワークはオドーを助けるべく(もちろん自分が助かりたい気持もあったが)、山頂へ到達し、DS9に救難信号を送りオドーの命を救った(『DS9』107話「あの頂を目指せ(The Ascent)」)。
他にもクワークは持ち前の交渉術でDS9の政治的な危機を救ったり、困窮している人々に実質無償で物資を提供したりするなど、儲けを後回しにして動くことがままあった。その点ではクワークは強欲なフェレンギ人としては大変気前がよく、また、お人好しな部分があったようだ。
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【編者補足】
クワークはキャラクターとしてはトラブルメーカー兼ムードメーカーという感じで、何かと重くなりがちな『DS9』では貴重なコメディリリーフとして、劇中での立場以上に重要なキャラクターであると言えます。
強欲ながらもどこかお人好しで抜けているクワークは非常に親しみやすく、DS9に迷惑をかける度合いはカイ・ウィンと同等かそれ以上ではあるものの、あまり憎まれないキャラクターです。数多くの金儲けの秘訣の条項を我々に伝えてくれたのは彼であり、場末のバーの主人というあまりパッとしない肩書きではありますが、間違いなく最も著名なフェレンギ人です。
クワークを演じた俳優
アミン・シマーマン(Armin Shimerman) (1949~)
日本語吹き替え:稲葉実
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