ODO
オドー
画像 | 準備中 |
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出身 | ガンマ宇宙域・オマリオン星雲の惑星 |
家族 | 不明 |
職業 | DS9保安チーフ |
最終階級 | 不明 |
受勲
功績等 |
ドミニオン戦争終結のきっかけとなった |
主な履歴 |
テロック・ノール保安チーフ(2365~2369)
ディープ・スペース9保安チーフ(2369~2375) |
備考 |
※家族は名前が判明している人物のみ掲載
※最終階級は劇中で確認できるもの |
オドー
オドー(Odo)。惑星ベイジョー衛星軌道上にある連邦宇宙艦隊駐留基地ディープ・スペース9(DS9)の保安チーフを務めている。しかし彼自身は連邦の士官ではなく、ベイジョー人将校でもない。彼は姿を自由に変えられる可変種(流動体生物)というアルファ宇宙域では非常に珍しい種族である。
2358年にベイジョーの科学者モーラ・ポル博士に発見され、研究の過程でオドーが知的生命体で姿を自由に変えられる生物であることが判明し、2365年には非公式ながら警察権を持つ仲裁人としてベイジョー軌道上のカーデシア連合の採掘ステーションテロック・ノール(後のDS9)の司令官、ガル・デュカットに仕えた。
在任中には若き日のキラ・ネリスと知り合っている。
2369年にカーデシアがベイジョーから撤退し、惑星連邦が進駐すると、テロック・ノールは連邦基地ディープ・スペース9と名を変えたが、オドーは正式に同基地の保安チーフに就任した。ベイジョー国民軍に似た服装をしているが、特に階級は持たない。
名前の由来はカーデシア語で「未知のもの」という意味の「オドーイタル」から(『DS9』第60話「可変種の定め」)。
性格|能力・資格|人間関係|ドミニオンの創設者の一員として|編者補足
【性格】
正義感が強くどんな時でも冷静になれる、保安士官としてはこの上ない適性を持った性格と言える。ただ、連邦から保安士官が派遣されるなどして自分の職務権限を侵されるような事態になるととたんに不機嫌になり、基地司令官であるベンジャミン・シスコにすら不平不満を垂れ流すようなうぬぼれが強く頑固な一面もあった。
トラブルメーカークワークや、過去に秘密を持つカーデシア人の仕立屋ガラックに対しては、時に非情な態度に出るときもあるが、好意的ではないにしろ彼らの存在は受け入れており、強権を発動して彼らを排除しようとしたことはない。特にテロック・ノール時代からの腐れ縁であるクワークとは対立しながらも、どちらかが危機に陥ったときは互いに助けあうような奇妙な友情とも言える関係が築かれていたようだ。
以上のことから、自らの権限を侵されることには神経質になる一面はあるが、自らの職権を濫用することはまずない清廉な人格の持ち主であったと言えるだろう。
性格|能力・資格|人間関係|ドミニオンの創設者の一員として|編者補足
【能力・資格】
自由に姿を変えられる可変種であるため、イスやネズミに擬態して犯罪者の船に乗り込んだり、同じように密室の装飾品などに擬態して犯罪者の密談を探ったりなどと、自らの能力を犯罪捜査に最大限に活かしている。
ただ、いろんなモノに擬態するのは負担があるらしく、16時間おきに液体の状態に戻って休息しなければならない。この時ベットがわりに使っているのはただのバケツである。
オドーはその他、テロック・ノールで仲裁人をしている当時、必要とあれば司法権を行使できるように裁判所職員の資格を持っている(『DS9』第45話「疑惑の法廷」)。
性格|能力・資格|人間関係|ドミニオンの創設者の一員として|編者補足
【人間関係】
優れた保安士官である反面、頑固で取っ付きにくい面もあったオドーはそれほど交友関係が広いわけではなかった。シスコ司令官をはじめ、連邦士官には一定の信頼はおいていたものの、オドーに対して疑念や不信感を顕にする宇宙艦隊の司令部には憤りを覚えることもあったようだ。
また、ベイジョー人からも、過去、テロック・ノールでカーデシアの司令官、デュカットに仕えていた過去や、可変種という全く異なる形態の種族であるということからもそれほど親しまれていたとは言えない。
そんな孤独とも言える彼だが、元々可変種であるという絶対的な疎外感を生まれた時からいだいていた為か、それほど気にしている様子はなかったが、彼にとってただ一人、特別と言える存在がキラ・ネリスだった。彼はキラに対する想いをずっと隠していたが、ある惑星でキラが謎の鉱物に捉えられ危機に陥ったとき、ついにオドーはその想いを告白した((『DS9』第60話「可変種の定め」)。ただ、このキラはオドーが連邦にこだわる理由を探りに来たドミニオンの創設者たる可変種が擬態したものであったため、この時は正確には本人にこの想いは伝えていない。
性格|能力・資格|人間関係|ドミニオンの創設者の一員として|編者補足
【ドミニオンの創設者の一員として】
2371年、オドーはガンマ宇宙域のオマリオン星雲内のある惑星で自らと同じ可変種と出会った。その惑星は可変種の星で、オドーの故郷であり、広がる海は偉大なるつながりという巨大な可変種のコロニーだった(『DS9』第47,48話「ドミニオンの野望(前編/後編)」)。
しかし、この可変種達がアルファ宇宙域を脅かす大勢力ドミニオンの創設者であると判明するとオドーは彼らとは袂を分かつ決意をした。
その後もオドーは創設者から帰ってくるように誘われるがそのたびにその誘いを突っぱねてきた。しかしある時、連邦の高官に擬態してアルファ宇宙域に混乱をもたらそうとしたや創設者の一人をやむを得ず殺してしまい(『DS9』第72話「忍び寄る可変種の驚異」)、その罰(可変種は絶対に同族を殺してはならないという誓いがある)によって変身能力を奪われてしまった(『DS9』第98,99話「可変種の驚異第二幕(前編/後編)」)。
変身能力を奪われ、一時は人間の姿のままに固定されてしまったオドーだが、クワークがひょんな事で手に入れた可変種の赤ん坊と同化することで再び変身能力を取り戻した(『DS9』第110話「幼き命」)。
やがてドミニオン戦争は本格化・激化していくが、戦争の最中、宇宙艦隊の秘密組織セクション31の陰謀で創設者の間に不治の病が蔓延し、ドミニオンは崩壊の危機に見舞われた。この病気にはオドーも感染していた。
しかし、セクション31の卑劣なやり方に憤ったDS9のスタッフたちはセクション31の長官スローンから病気の治療法を探り出し、オドーを治療した。その結果オドーは全快し、死にゆく可変種の仲間たちを救うには自らが偉大なるつながりに戻るしかないと悟った。
オドーは長年親しんだDS9に別れを告げ、オマリオン星雲の故郷へと還っていった(『DS9』第175,176話「終わりなき始まり(前編/後編)」)。
性格|能力・資格|人間関係|ドミニオンの創設者の一員として|編者補足
【編者補足】
オドーはスター・トレック:ディープ・スペース・ナイン(以下DS9)の登場人物で、可変種という今までにないタイプの異星人として登場しました。
正義漢である反面、うぬぼれ屋でガンコ者というオドーのキャラクターは、お調子者で変節漢のクワークとは好対照で、まさに凸凹コンビと言える絶妙な関係を演出していると言えるかもしれません。また、彼の優れた捜査能力は、初期のステーション内で起こる事件が主だったストーリーの中では必要不可欠なものであり、ジャッジアのような華やかさはないものの、間違いなく物語のキーマンであったと言えます。
オドーを演じたレネ・オーバジョノアーはDS9以前に『ST6 未知の世界』でウエスト大佐を演じています(ビデオ版のみ登場)。
オドーを演じた俳優
レネ・オーバジョノアー(Rene Auberjonois) (1940~)
【主な出演作品】
- 『スター・トレックVI 未知の世界』(1991)ウエスト大佐役
日本語吹き替え:加藤精三
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