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JEAN-LUC PICARD

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ジャン=リュック・ピカード

画像 ジャン=リュック・ピカード
出身 地球(フランス)
家族 ロベール(兄)
レネ(甥)
職業 惑星連邦宇宙艦隊士官
最終階級 大佐
受勲
功績等
7年間の探検飛行
クリンゴン内戦でロミュラン包囲網を指揮
ボーグの地球への進行を阻止
主な履歴 スターゲイザー号艦長(2333~2355)
エンタープライズD艦長(2364~2371)
エンタープライズE艦長(2372~)
備考 ※家族は名前が判明している人物のみ掲載
※最終階級は劇中で確認できるもの

ジャン=リュック・ピカード

ジャン=リュック・ピカード(Jean-Luc Picard)。2305~。

2305年、地球、フランスで生まれる。宇宙艦隊士官。エンタープライズD艦長として有名。2364年~2371年の同艦で探査飛行を行った。2371年、エンタープライズDはかつてクリンゴン帝国の権勢家だったデュラス家のルーサ、ベトール姉妹の陰謀によって撃沈され、エンタープライズの名は当時最新鋭だったソヴェリン級に受け継がれたが、ピカードもエンタープライズ艦長として、引き続きエンタープライズEの指揮を執った。

ジェイムズ・T・カークのような華々しさはないものの、確かな実績に裏打ちされた堅実かつ理論的な手腕は、24世紀の宇宙艦隊艦長の中でも随一と言っても過言ではない。将来的にも宇宙艦隊史にその名を残すであろう名艦長の一人である。

発進の合図は“Engage!”。

幼少~青年期最年少の艦長からエンタープライズ号艦長へ7年間の探検飛行からロミュラン政変まで生涯艦長家族ボーグとの因縁編者補足


【幼少~青年期】

ピカード家はトラファルガー海戦にも参加し、宇宙開拓時代にも実績を残した名門であった(スター・トレック ジェネレーションズ)。ピカードの時代にはワイン製造業を営んでおり「シャトー・ピカード」と言う銘柄のワインを製造していた。幼いころから優秀で、将来は考古学者か宇宙艦隊士官を目指していたが家業のワイン造りにはほとんど興味がなかった。

優秀なジャン=リュックと比較される兄のロベールは彼にコンプレックスを抱いており、また、ジャン=リュックも家業のワイン製造業を継がず宇宙艦隊士官の道を目指すことを兄に好意的に受け入れてもらえなかったため、互いに含むところがあった。以来、宇宙を飛び回る弟と地球でワインをひたすら造り続ける兄との間には微妙な確執がしばらく続いていた(新スター・トレック』第78話「戦士の休息(Family)」)。

アカデミーには一度受験に失敗しながらも合格、優秀な生徒であった。艦長時代は禿頭が彼の大きな特徴だったが、士官学校時代にも一時期スキンヘッドにしていた時期があったようだ(『ネメシス/S.T.X』)

また、エンタープライズ号艦長となったときの落ち着きからは想像し難いが、若手士官時代には血気盛んで女性関係も派手だったという。しかしその血気盛んさが裏目に出てノーシカン人という好戦的な種族と乱闘になり、刃物で心臓を貫かれ人工心臓を移植せざるをえないほどの重傷を負うという事件を引き起こしたこともあった(『新スター・トレック』第140話「運命の分かれ道(Tapestry)」)

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【最年少の艦長からエンタープライズ号艦長へ】

2333年、U.S.S.スターゲイザーのブリッジ士官(大尉)として乗務していたが艦長が殉職したため指揮を代行し、そのまま艦長に昇格した。この時ピカードは28歳であり、これは当時最年少記録だったジェームズ・T・カークの31歳を3歳上回る記録となった。その後、スターゲイザーが2355年に放棄されるまで同艦の艦長を務めた。このとき短距離ワープによって相手を幻惑するピカード・マニューバーという独特の戦法を生み出すなど、指揮官としての実績を着実に積んでいった。

そうした実績が認められ、ピカードは宇宙艦隊旗艦であるU.S.S.エンタープライズの艦長へ就任することになった。2364年のことである。

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【7年間の探検飛行からロミュラン政変まで】

7年間の探検飛行

2364年よりピカード大佐の指揮下に入ったエンタープライズDは長期調査飛行へ旅立った。この調査飛行の中で、エンタープライズDは探査・外交任務に大きな成果を上げる一方、2365年にはボーグと接触し、深宇宙に潜む脅威を再認識する場面もあった。

この7年間に渡る探査任務(7年間の探検飛行)は、23世紀のジェイムズ・T・カークの5年間の探検飛行に並ぶ偉大な探検航海として歴史に刻まれることになった。

しかし、2371年にエンタープライズ号は、マッドサイエンティスト、トリアン・ソラン博士の惑星破壊を阻止しようとする中、クリンゴン・バード・オブ・プレイの奇襲により撃沈されてしまい、ピカードはエンタープライズ号を失った(スター・トレック ジェネレーションズ)。

エンタープライズE艦長に就任~その後

シンゾン
ピカードのクローンである
シンゾン執政官

2373年、前年に就航したエンタープライズE艦長に就任していたピカードだったが、ボーグの二度目の地球侵攻に遭遇。当初はかつてロキュータスに改造された過去を危惧されて迎撃作戦から外されていたものの、命令を無視して地球へ帰還。指揮官を失い混乱する連邦艦隊を見事に立て直してボーグ艦を撃破した(スター・トレック ファーストコンタクト)。

2375年、ソーナという種族と結託して惑星バクーを奪おうとするドゥハティ提督の陰謀を察知しこれに反抗。ピカードは連邦に対し叛乱を起こした。しかし、これはドゥハティ提督側に非があったために、ピカードが罰せられるということはなかったようだ(スター・トレック 叛乱)。

2379年、ロミュラン星間帝国でレムス人シンゾンのクーデターに際し、連邦の外交特使としてロミュラスへ赴いた。ピカードを招いたシンゾンが自らのクローンであることに驚きながらも、ピカードはロミュラン帝国の最高評議会議事堂に立った連邦士官となった。

しかし、シンゾンの野心と復讐心はけっしてピカードを許容することはなく、シンゾンはレムスが誇る最強戦艦シミターを駆ってピカードのエンタープライズを追撃、バッセン断層での戦いで両者は激しく衝突した。ピカードはシミターの猛攻に苦戦しながらも辛くも勝利した(ネメシス/S.T.X)。

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【生涯艦長】

ピカードがエンタープライズ号艦長となった時はすでに還暦も間近に迫った58歳のときだった。その後探査飛行は長年に及び、2379年に起こったロミュラン帝国での政変(ネメシス/S.T.X)の頃には74歳になっていたが、それでも艦長の椅子に座り続けていた。彼が大佐相当職の艦長となったのは28歳であったから、彼は実に46年もの間昇進していなかった。もちろん、これは昇進できなかったのではなく、あえてしなかった結果である。彼の実績からすれば本来ならとっくの昔に提督に昇進し、CinC(最高司令官)になってもおかしくないのだが、70代を迎えてもなお、地上に鎮座する提督の椅子ではなく宇宙を駆ける艦長の椅子こそが彼の居場所だったようだ。

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【家族】

艦長としてのピカードはこれ以上なく恵まれていたといっても過言では無いだろう。しかし、一方で家族には恵まれなかった。家庭に対する憧れはあったし、同僚のビバリー・クラッシャーのようなパートナー候補となりうる人物もいたにはいたのだが、結局2379年に至るまで結婚することは無かった。また、兄・ロベールの息子であるレネがいたために、子供がいないことに対するあせりのようなものはあまり抱いていなかった。

だが、2371年にロベール親子は火災で死亡し、暫定的ではあるがピカード家が途絶えることになった時は、息子のように思っていたレネを失ったことに加え、名門ピカード家の血筋が自分限りで終わってしまうことに思いをめぐらして悲嘆に暮れた。その落ち込みぶりはエンタープライズ号のカウンセラーを務めていたディアナ・トロイ中佐の前でもはばかり無く号泣するほどだった(スター・トレック ジェネレーションズ)。

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【ボーグとの因縁】

ロキュータス

2366年、ボーグはピカードを拉致し、連邦に対する尖兵「ロキュータス」に改造した(新スター・トレック』第74話「浮遊機械都市ボーグ(前編)(The Best of Borth Worlds, PartI)」)。これは連邦侵攻にあたり彼の知識と経験を生かして戦いを有利に進めるためである。

ロキュータスはボーグ艦を指揮し、迎撃に出撃した連邦艦隊をウルフ359星域でことごとく撃破した(『スター・トレック ディープスペースナイン』第1話「聖なる神殿の謎(前編)(Emissary, PartI)」)。

直後にロキュータスはエンタープライズ乗員によってボーグ艦から連れ出され、ボーグ化を解く手術が施された(『新スター・トレック』第75話「浮遊機械都市ボーグ(後編)(The Best of Borth Worlds, PartII)」)。

幸い、ロキュータスはその知識を生かすという理由でピカードの人格を完全に破壊するまでには改造されてはいなかったため、奇跡的にピカードは元の人格を取り戻した。しかし、ウルフ359の戦いのことはピカードの記憶に残り、最大の痛恨事として後々にまで影響している。特に2373年のボーグの第二次侵攻時には、復讐心に駆られて明らかに冷静さを失う姿が見られた(スター・トレック ファーストコンタクト)。

幼少~青年期最年少の艦長からエンタープライズ号艦長へ7年間の探検飛行からロミュラン政変まで生涯艦長家族ボーグとの因縁編者補足


【編者補足】

ピカード艦長は新スター・トレック(以下、TNG)の主人公格の人物として活躍しました。カークのように先頭に立ってぐいぐい引っ張るタイプではありませんでしたが、冷静沈着で、クリンゴン人を含めた個性豊かなクルーたちを見事にまとめあげるだけの度量を持ち合わせたキャラクターとして描かれました。良くも悪くも独善的なアメリカンヒーローの典型だったカーク船長に比べ、思慮深く公明正大な彼のキャラクターは日本でも受け入れられやすいようです。
カークは若いころのジーン・ロッデンベリーであり、ピカードは成熟したジーン・ロッデンベリーの象徴であるとも言われています。

ピカードを演じた俳優

サー・パトリック・スチュワート(Sir Patrick Stewart)(1940~)

【主な出演作品】

  • 『X-MEN』映画シリーズ プロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)役
  • 『The Elder Scrolls IV : Oblivion』(2006) ※ゲーム、声の出演

日本語吹き替え:吉水慶→麦人

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