SHINZON
シンゾン
画像 | |
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出身 | ロミュラン帝国(種族としては地球人) |
家族 | クローン人間のため存在しない |
職業 | レムス軍司令官(?~2379)
ロミュラン帝国執政官(2379) |
受勲
功績等 |
ドミニオン戦争で功績をあげる
ハイレン政権の打倒 |
シンゾン
シンゾン(Shinzon)。ロミュラン星間帝国、またその支配下にあったレムス星の軍人・政治家。惑星連邦に対する陰謀に利用するために連邦宇宙艦隊士官ジャン=リュック・ピカードの遺伝子を元に生み出されたクローンである。
ドミニオン戦争において功績を上げ、戦後には事実上のレムス軍総帥となり、レムスにおける軍事的・政治的指導者となった。
2379年、不拡大路線をとる当時のロミュラン元老院と連邦侵攻を主張する軍部との対立に目をつけたシンゾンは軍部と結びついてクーデターを敢行。ロミュラン帝国史上初めてレムス人(地球人)として執政官(Praetor:プラエトル)の地位に就いた(『ネメシス/S.T.X.』)。
ロミュランの陰謀に翻弄された人生|ピカードとの決着|編者補足
【ロミュランの陰謀に翻弄された人生】
かつてのロミュラン政権は、連邦宇宙艦隊の重要人物であるジャン=リュック・ピカード大佐のクローンを作り出し、本物とクローンをすり替えることによって何らかの陰謀を実行させようと考えていた。その時生まれたのがシンゾンである。
しかし、当時の政権が倒れ、政権交代が起こるとシンゾンは使い道がなくなり、レムスのダイリチウム鉱山へ送られ強制労働に従事させられた。この時ロミュラン人の監視から日常的に暴力を受け、顔面に何度か大怪我を負っている(ピカードにはない傷が顔にいくつかあるのはそのため)。
すでに老齢だったピカードとすり替える予定だったために、シンゾンの遺伝子は成長を早めるように改造されていた。そのため、ドミニオン戦争の頃には青年期に達し、レムス軍に従軍してロミュラン帝国の先遣隊(というより弾除け)として奮戦した。
シンゾンはこの戦争において12の戦闘に参加し、そのいずれもで多大な戦果を上げ、戦後にはレムス軍の軍権を一手に握っていたようである。2379年には、当時の政権に不満を持つ軍部と結びついて、ロミュラン政府に圧力をかけられるほどの権力を持つに至った。
ロミュランの陰謀に翻弄された人生|ピカードとの決着|編者補足
【ピカードとの決着】
ロミュラン軍部からの意見具申という形でロミュラス、レムスの統合をロミュラン政府へ突きつけたが、政府は属国だったレムスとの統合を当然のように拒否。これによりクーデターは決定的なものとなった。直後、ロミュラン元老院議会でセラロン放射線を用いたクーデターが発生。ハイレン執政官を含む主だった元老院議員は死亡し、ロミュラン軍部の後押しでシンゾンが執政官の地位に就いた。
執政官となったシンゾンは連邦に外交特使としてエンタープライズ号艦長のジャン=リュック・ピカード大佐の派遣を要請。ここで初めて自らのオリジナルである人物に出会った。
一方、地球殲滅とピカードにこだわるシンゾンにロミュラン軍部は疑念を抱き、レムス軍最強の戦艦であるシミターを駆ってエンタープライズを追撃するシンゾンに対して、造反したドナトラ司令官が指揮する3隻の艦隊を追撃に向かわせた。ドナトラ艦隊はバッセン断層でシミターと戦闘中であったエンタープライズ号の支援に回った。
シンゾンは当初、1隻対4隻という数の不利をものともしない戦いを展開したが、成長を早める遺伝子操作の副作用で肉体が崩壊しつつあった彼は徐々に追い込まれ、最終的にはエンタープライズを道連れにするような形で最終兵器セラロン放射装置を起動した。しかし、データ少佐の活躍などでセラロン放射装置は破壊され、シンゾンもシミターの爆発と共に宇宙の塵となった。
ロミュランの陰謀に翻弄された人生|ピカードとの決着|編者補足
【編者補足】
シンゾンは『ネメシス』の最大の敵役として登場するキャラクターです。しかしながら、彼は遺伝子操作のミスで死にかけているというとんでもないハンデを負っており、放っておいても死ぬ、という点において、最大の敵としてはやや恐ろしさや強大さに欠けるかもしれません。やっていることもどうにもチグハグ(ピカードに対する嫌がらせで地球破壊をしようとしているのに、なぜかその途上で肝心のピカードを殺そうとする…など)で、今ひとつピンと来ないキャラクターです。
演じるトム・ハーディはピカード(パトリック・スチュワート)にあわせスキンヘッドにするだけでなく、喋りにくくなるにもかかわらず、入れ歯を入れて歯並びも合わせさせられるなど、かなり苦労したようです。
シンゾンを演じた俳優
トム・ハーディ(Tom Hardy) (1977~)
ロミュランの陰謀に翻弄された人生|ピカードとの決着|編者補足
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