UNITED FEDERATION OF PLANETS惑星連邦
惑星連邦宇宙艦隊
象徴 | |
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本部 | 地球(サンフランシスコ) |
司令官 | 最高司令官
(Commander in Chief) |
母星 | 地球(大統領府・艦隊本部は地球に存在する) |
設立年 | 2161年 |
惑星連邦宇宙艦隊
惑星連邦宇宙艦隊は、惑星連邦が保有する宇宙艦隊で、主に深宇宙探査、防衛、外交任務を担う。
その成立は2161年の惑星連邦成立と同時であり、地球連合の宇宙艦隊がその母体となった。そのため、司令部は地球のプレシディオ・オブ・サンフランシスコに存在する。
艦隊を名乗るものの、その主任務は宇宙探査であり、基本的に艦隊所属の宇宙艦は単独で行動する。よって、平時に常設の艦隊は編成されていないと考えられている。ただし戦時には艦隊が編成され、2374年から2375年に起こったドミニオン戦争の際は少なくとも十個艦隊が編成された(この時はクリンゴン帝国との混成艦隊だった)。
また、惑星連邦宇宙艦隊は前述のとおり主任務は宇宙探査であり、連邦宇宙艦のほとんどは戦闘艦ではない。純然たる戦闘艦は24世紀のディファイアント級の登場まで存在しなかった。ギャラクシー級のような宇宙戦艦と呼ぶに差し支えのない壮大な規模と強力な攻撃力を誇る宇宙艦もあったが、ディファイアント級以外は基本的に探査艦とされていた。
組織の特徴|慢性的な宇宙艦不足|宇宙艦隊アカデミー|セクション31|宇宙艦隊機構概要図|宇宙艦隊一般命令/規則
組織の特徴
宇宙艦隊は軍隊的ではあるが、主任務は宇宙探査であり、その他にも外交において一定の権限を持つなど、軍隊よりも総合的な役割を担っている。ただ、階級制度などはほぼ軍隊(特に海軍)のものをそのまま踏襲しており、上は提督以下の士官から、下士官、そして下の兵にあたる一般隊員で構成されている。
宇宙艦隊士官になるには宇宙艦隊アカデミー(後述)を卒業している必要があり、一般隊員として入隊して長年勤め上げても単純に昇進を続ければ士官になれるわけではない(昇任試験を受けることで士官になることはできるが難しい)。
入隊資格は連邦市民であること。艦隊士官になることは一種のステータスではあるが、アカデミー入学試験は非常に難しい上に、宇宙での任務は危険を伴うためそこを嫌う者も少なくなく、多くの犠牲を出した2350年代のカーデシア戦争の影響もあって2360年代は上級士官をはじめとして全般的に人手不足であった。
特徴的な色分けユニフォーム
艦隊で任務につくものは各々専門の部門に所属する。例えば、宇宙艦の指揮をとる指揮部門、科学調査で活躍する科学部門、その他、技術部門、保安部門、医療部門…といったふうなものである。それ自体は珍しいことではないが、宇宙艦隊の場合は、ユニフォームの色分けによってかなりわかりやすい形で表され、一目見ればその人物がどのような仕事を担当しているのか大体分かるようになっている(→宇宙艦隊ユニフォームの変遷)。
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慢性的な宇宙艦不足
惑星連邦はアルファ・ベータ宇宙域にまたがる広大な勢力圏を持つものの、その領域の拡大は侵略によるものではなく、未開宇宙の開拓や連邦への加盟国の増加という形で行われる。領域の拡大に際して強力な軍事力を必要としないために、23世紀以降、宇宙艦隊の戦力増強が領域の拡大に追いつかないという事態がしばしば発生した。
2271年の例
領域の急速な拡大に伴う艦艇不足の弊害が顕著に現れたのは2271年のヴィジャーの地球接近時である。強力なクリンゴン艦隊を一瞬にして消滅させた危険なヴィジャーの存在を宇宙艦隊は連邦領内に侵入する前に察知していたにもかかわらず、主要な艦は全て出払っており、地球に接近するヴィジャーに対し何の防衛策を施すことも出来なかった。
そのため、ヴィジャーの迎撃任務に就けたのは改装工事が完了したばかりで慣熟訓練も終えていないU.S.S.エンタープライズわずか一隻のみという非常に危険な事態を招いた。
2368年の例
2368年のクリンゴン内戦において、クリンゴン帝国/ロミュラン帝国国境線にロミュラン包囲網を形成するという壮大な作戦が展開された時、指揮を獲ったピカード大佐が想定したよりもはるかに少ない20隻程度しか作戦に投入することが出来ず、しかもそのうち数隻はオーバーホールや点検中のものを無理やり引っ張り出してきたような状態であり万全とは言いがたい状態であった。
以上のように、宇宙艦隊の戦力は課せられた役割に対して量的にやや過小であったと言えるだろう。ただし、惑星連邦の防衛戦力は宇宙艦隊だけではない。加盟国の中には独自の防衛戦力を持っている勢力も全てではないが存在する。しかしながら、そういった戦力は自国の勢力圏を防衛する責任しか負っておらず、また、自国の防衛を宇宙艦隊に委ねている勢力も存在するため、結局のところ宇宙艦隊は広大な連邦領域全体を少ない戦力でカバーしなければならないのである。
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宇宙艦隊アカデミー
宇宙艦隊アカデミーは宇宙艦隊士官を養成する学校である。モットーは“Ex astris, scientia”(星星から知識を)である。所在地は司令部と同じく地球のプレシディオ・オブ・サンフランシスコ。
入校資格並びに養成期間
入校資格は惑星連邦市民に限られる。ただし、連邦市民以外でも指揮官クラスの士官の推薦があれば入校資格を得ることができる(例としてはベンジャミン・シスコ中佐の推薦を受けたフェレンギ人のノーグなど)。
アカデミーは4年制。ただし入校前に6週間の予備過程(Preparatory Program)があり、この段階で挫折する志願者も多い。卒業後は少尉に任官して現場に配属される。
レッドスクワッド
レッドスクワッド(Red Squad)は候補生の中でもエリート集団とみなされる特別な候補生である。彼らは特別な訓練を施され、一般的な候補生は彼らは将来的な艦隊首脳部候補生なのだと認識していた。
レッドスクワッドは2350年代にはまだ存在しておらず、ごく最近形成されたグループであった。2372年、地球政府に対するクーデターを企てたレイトン提督の指揮下に入って活動しており、この時はさながらレイトンの私兵のようであった(『ディープ・スペース・ナイン』第83,84話「地球戒厳令(前編/後編)」)。
レイトンの企ては失敗に終わり、彼は失脚したが、その直前にレッドスクワッドのメンバーはU.S.S.ヴァリアント(ディファイアント級)に乗り込み別の任務に就いていた。任務中、戦闘でラミレス艦長を失った後はレッドスクワットのティム・ワターズ候補生が指揮権を引き継いで(戦時任官によりワターズ候補生は大佐・艦長になった)任務を続行した。ワターズ艦長は優れた指揮で多くのドミニオン艦を撃破して戦果を上げていったものの、強力なドミニオン戦艦に対して無謀な作戦を敢行して返り討ちにあい、轟沈するヴァリアント号と運命を共にした。他のメンバーもことごとく戦死し、唯一生き残ったドリアン・コリンズ候補生を残しレッドスクワッドは壊滅した(『ディープ・スペース・ナイン』第146話「過信」)。
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セクション31
宇宙艦隊、影の部分
セクション31とは宇宙艦隊に属する諜報組織である。宇宙艦隊に属する組織でありながらその存在は一部の例外を除き提督以上の階級にあるものしかその存在を知られていない。というよりも、セクション31には組織としての実体がない。公式には宇宙艦隊にはセクション31などという部署はどこにも存在しないためである。
「セクション31」の名称は宇宙艦隊憲章第14条31項(Starfleet charter-Article 14, Section 31)に由来し、また、その存在は同項目に裏付けられており、その内容“非常事態発生時に限りルールを曲げることを認める”から、惑星連邦のあらゆる権力機構から独立した存在と言える。
彼らの暗躍が大きく影響した出来事と言えば、やはりガンマ宇宙域の一大勢力であるドミニオンとの戦役「ドミニオン戦争」(2374~2375)であろう。この戦争においてセクション31はドミニオン勢力の統治者である「創設者」に対して密かに生物兵器を使用し壊滅的な打撃を与え、膠着しつつあった戦局を打開した。
連邦存立においてしばしば重要な役割を担っていた同機関だが、上記のように連邦の利益のためなら一種族の全滅も厭わないと思えるような行動をとることも多く、セクション31の存在を知るベンジャミン・シスコ大佐などは必要性を認めながらも「危険な組織」という認識をしている。
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宇宙艦隊機構概要図
編集中
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宇宙艦隊一般命令/規則
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