【概要】
イントレピッド級の運用は2370年のU.S.S.イントレピッドNCC-74600の就役より始まる。
本級の開発が進んでいたころ、宇宙艦隊の建艦思想はコンスティテューション級からギャラクシー級に至る大型化の流れから、小型化へと進んでいた。イントレピッド級は、その転換点を象徴するといえる艦で、本級の全長はこれより1年前に就航したソヴェリン級の685mの半分程度の344.5mしかない。
そのため、先のソヴェリン級、ギャラクシー級に比較して“中型艦”あるいは“小型艦”と言われることもあるが、上述の通り、宇宙艦隊の建艦思想が小型化へと進んでいる現状を考えれば、イントレピッド級が今後の宇宙艦隊のスタンダードになっていくのかもしれない。
イントレピッド級はこれまでの探査艦と同様、探検航海を主眼に置いた運用方法が想定されているが、従来艦以上に軍事的な運用にも耐えうる設計になっている。
艦のデザインの特徴
イントレピッド級には第一船体と第二船体の区別があるものの、ドーサルネックが省略されており、ギャラクシー級等に見られる第一船体と第二船体の分離機能もオミットされている。
その他、ナセル・パイロンは可変式(詳細は後述)となっている。
様々な新機軸
イントレピッド級には画期的な装備・機能が多数搭載されている。まず、バイオ神経回路を搭載したことによりコンピュータシステムの高速化を実現し。さらに、トラブルで医療部長が職務を遂行できないときに使用する緊急医療ホログラム(Emergency Medical Hologram, EMH)を搭載。不測の事態への対応力も向上した。
その他、これまでの探査艦にはない機能として大気圏突入、着陸機能が追加された。また、ワープナセルは通常時のワープ5以上の航行を禁止したヘカラス条約に対応するべく、可変式のものが採用された(ナセルを可変式にすることによって、ワープバブルを時空連続体に影響を与えない形にすることが可能になった)。これにより速度に応じてそれぞれに適したワープフィールドを形成することが可能になり、通常時でもワープ5以上の速度で航行できることが可能になっている。
全般的には技術の進歩により機器の小型化が進められ、艦全体の小型化に寄与している。
【編者補足】
ヴォイジャーが属するクラスとして有名です。とはいえ、まだ新鋭艦のためほとんど同型艦は出てきていません。
-----参考文献-----
Lebowitz,Adam Bonchune,Robert.STAR TREK STARSHIP SPOTTERSTAR TREK, 2001.