【概要】
アンバサダー級は2332年、ネームシップのU.S.S.アンバサダー NX-10521の完成から運用が開始される。
本級はエクセルシオール級の後継艦にあたり、ギャラクシー級の前級となる。
アンバサダー級はこれまでのコンスティテューション級からエクセルシオール級に至る船体の巨大化の流れに従い、前級のエクセルシオール級の全長467mをはるかに超える全長526mという非常に巨大な船体を持つ探査艦となった。
艦体の巨大化に伴い居住性や積載量は大幅に向上し、より長期間にわたる探査が可能になった。
エクセルシオール級の後継艦ではあるが、同級の完全な置き換えには至らず、2350年代に後継艦のギャラクシー級が開発されたため、2380年代においても現役ではあるものの、やや中途半端な存在のクラスと言えるかもしれない。
艦のデザインの特徴
艦のデザインとしては、エクセルシオール級の屈曲ワープナセル・パイロンを継承し、ワープナセルの位置を低くすることで横方向からの被弾率を低下させている。
第二船体の形状は前級のエクセルシオール級よりもむしろ前々級のコンスティテューション級に近く、ややクラシカルなデザインと言えるかもしれない。
新機軸
アンバサダー級には様々な新機軸が持ち込まれた。まずは主武装のフェイザー砲はそれまでの砲塔式から、レール状にフェイザー発射器を並べたアレイ式に改められた。これにより砲塔式のように艦の死角をカバーするために多数の砲塔を載せるよりも効率的に広範な射角を確保することができるようになっている。本級以降、艦載フェイザー砲はアレイ式に改められている。
そのほか、亜空間ドライバーコイルを従来のワープエンジンのみの装備からインパルスドライブにも組み込むことで艦の質量を下げ、巨大な船体を持ちながら、通常航行時でも十分な機動力を確保した。
【編者補足】
エクセルシオール級とギャラクシー級に挟まれてちょっと地味なクラスです。
デザインとしてはエクセルシオール級に比べるとかなりずんぐりしています。かなり巨大な船体を持っていますが、ギャラクシー級のように乗員の家族を乗せることは想定されていないようです。
-----参考文献-----
『週刊スタートレック―ファクトファイル― No.67』デアゴスティーニ・ジャパン,2004.