KATHRYN JANEWAY
キャスリン・ジェインウェイ
画像 | |
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出身 | 地球(アメリカ・インディアナ) |
家族 | ジェインウェイ提督(父) |
職業 | 惑星連邦宇宙艦隊士官 |
最終階級 | 中将 |
受勲
功績等 |
デルタ宇宙域の横断
ボーグのトランスワープネットワークの破壊 |
主な履歴 |
ヴォイジャー号艦長(2371~2377)
艦隊司令部(2377頃~) |
備考 |
※家族は名前が判明している人物のみ掲載
※最終階級は劇中で確認できるもの |
キャスリン・ジェインウェイ
キャスリン・ジェインウェイ(Kathryn Janeway)。
アメリカのインディアナで育った。宇宙艦隊士官。ヴォイジャー号艦長としてデルタ宇宙域の横断を果たしたことで有名。特にボーグ集合体のボーグ・クイーンともまともに渡り合った手腕は高く評価されている。
2377年の帰還後昇進し、2379年のロミュラン政変の際には中将にまで昇進していた(『ネメシス/S.T.X.』で三ツ星の襟章をしているのが確認できる)。
無類のコーヒー愛飲者である。
幼少期|ヴォイジャー号艦長になる|ボーグとの共同戦線|究極の選択|編者補足
【幼少期】
キャスリンは幼き日をアメリカ、インディアナで過ごした。幼少期や学生時代にはスキー、テニス、音楽などに親しんだが、両親に連れられて行くキャンプだけは好きになれなかった。しかし、父のことは尊敬しており、技術将校ながら提督まで昇進した彼の影響で艦隊入りした。
幼少期|ヴォイジャー号艦長になる|ボーグとの共同戦線|究極の選択|編者補足
【ヴォイジャー号艦長になる】
ジェインウェイは当初、U.S.S.アル・バターニで科学士官として勤務していたが、後に指揮部門へ転属となり、U.S.S.ビリングス艦長を経て、2371年には当時の最新鋭探査艦U.S.S.ヴォイジャー NCC-74656の艦長に任命された。艦に与えられた最初の任務は失踪した反カーデシア組織マキの宇宙船の追跡調査だったが、侵入したカーデシア近傍の難航宙域バットランドから、謎の力で宇宙の反対側であるデルタ宇宙域まで飛ばされてしまい、その中で多くのクルーを失ってしまう。
ヴォイジャーが一気に何万光年もの彼方に跳躍してしまったのは、デルタ宇宙域に住む“管理者”と呼ばれる謎の異星人のしわざだった。また、追跡していたマキのメンバーも含まれていた。
しかし、管理者はヴォイジャーを呼び寄せて間もなく死に、ジェインウェイ艦長は管理者のもつ高度な科学技術(一瞬にして数万光年を超えるような科学技術)が悪用されることを懸念して、管理者が保有していた科学施設を破壊した。これは管理者の遺志でもあった。
これにより管理者の科学技術が悪用される恐れはなくなったものの、ジェインウェイ艦長たちは自力で7万光年離れた地球へ帰るよりほか無くなってしまった。
前述の通り、クルーの多くを失っていたヴォイジャーは、あらゆる部署において欠員が出た。そのため、ジェインウェイ艦長は、連邦では犯罪者であるマキのメンバーをクルーに迎え入れ、マキの指揮官であったチャコティを副長に迎えた。以後、互いに協力して地球帰還への旅につく(『VOY』1,2話「遥かなる地球へ・前編/後編(Caretaker,Part I/Part II)」)。
幼少期|ヴォイジャー号艦長になる|ボーグとの共同戦線|究極の選択|編者補足
【ボーグとの共同戦線】
デルタ宇宙域を根拠地とするボーグは地球帰還への旅の上で最大の障壁であったが、ジェインウェイ艦長は思わぬ形でボーグとの協力関係を築くことになる。ボーグが異次元宇宙に住む生命体8472との戦いで敗北したのだ。
共通の敵の出現でジェインウェイ艦長はボーグとの取引に乗り出す。生命体8472を倒す方法を教える代わりに、ヴォイジャー号の航行の安全を保証するというものだ。
結局、この取引は「生命体8472を倒す」という目的以外は達成されたとは言い難かったが(最終的には決裂した)、ジェインウェイは交渉の余地などないと考えられていたボーグと初めて交渉を行い、一時的ながら同盟まで成立させた初めての宇宙艦隊士官となった(『VOY』68,69話「生命体8472・前編/後編(Scorpion,Part I/Part II)」)。
幼少期|ヴォイジャー号艦長になる|ボーグとの共同戦線|究極の選択|編者補足
【究極の選択】
2377年、ジェインウェイ艦長は思わぬ珍客を迎える。それは2404年からやってきた未来の自分だった。未来からやってきたジェインウェイ提督はこのまま普通に長い時間をかけて帰っていては不幸な未来を迎えてしまうと警告し、25世紀の技術を用いてヴォイジャーを改造させる。
さらにジェインウェイ提督はボーグが持つトランス・ワープ・チューブを利用してヴォイジャーをより早く帰還させる計画を打ち明ける。しかし、銀河中にボーグの脅威をもたらすかもしれないトランス・ワープ・チューブとそれを管轄するハブの存在をジェインウェイ艦長は無視できずに、むしろ破壊を主張。二人のジェインウェイは対立する。
今の帰還のために先の脅威を放置するか、それとも、先の脅威を除くために今の帰還をあきらめるか。ジェインウェイ艦長は究極の選択を迫られる。(『VOY』171,172話「道は星雲の彼方へ・前編/後編」(Endgame,Part I/Part II)」)
幼少期|ヴォイジャー号艦長になる|ボーグとの共同戦線|究極の選択|編者補足
【編者補足】
ジェインウェイ艦長は日本では一部ネット上で“悪魔艦長”のあだ名で親しまれ(?)ています。その由来は艦隊の誓いを対して逡巡せずにあっさりと破ってしまう強引なところや、敵対した船を攻撃するときに「ゴミを燃やす時間よ!」と辛辣な言葉を発するところがあるからだそうです。もっとも、誓いをよく破るというのはイメージでしかなく、実際ジェインウェイ艦長が誓いを破ることは稀なのですが。
確かに、キャラクターとしてはよくいえば果断速攻、悪く言えばとりあえずやってみて細かいことは後で考えるようなところがあり、一つの決断にもいろいろ思案を巡らすピカードとは対照的で、むしろカーク船長に近いキャラクターです。
どちらにせよ彼女は思い切りのいい女性で、その思い切りの良さが『ヴォイジャー』特有のダイナミックなストーリー展開にピッタリなキャラクターであることは間違いありません。
ちなみにジェインウェイ艦長の名前の由来は実在の作家エリザベス・ジェインウェイ(『スター・トレックエンサイクロペディア』)。映画化された「哀しみの恋」(1948)等の著者の他、フェミニズム運動家としても知られていた人物です。
ジェインウェイを演じた俳優
ケイト・マルグルー(Kate Mulgrew) (1955~)
【主な出演作品】
- 『ミセス・コロンボ』ケイト・コロンボ役
日本語吹き替え:松岡洋子
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