GUINAN
ガイナン
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出身 | エル・オーリアン |
家族 | 不明 |
職業 | バーラウンジ「テンフォワード」バーテンダー |
ガイナン
ガイナン(Guinan)。エル・オーリア人でエンタープライズDのバーラウンジテンフォワードのバーテンダー。艦長ジャン=リュック・ピカード大佐とは旧知の間柄である。
齢500歳を超える彼女は、エンタープライズ号のクルーではないものの、その豊かな経験を生かしてクルーの良き相談相手となり、時にはエンタープライズ号の危機を救ったこともあった。
【地球との関わり】
ガイナンと地球との関わりは思いの外古く、19世紀(1893年頃)のサンフランシスコで生活していたこともある(このことから24世紀の時点でガイナンが500歳代であることが分かる)(『新スター・トレック』第126,127話「タイム・スリップ・エイリアン(Time's Arrow)」)。
その後、23世紀には故郷のエル・オーリア星に戻っていたようだが、ボーグの襲撃を受け故郷を追われる。難民輸送船ラクール号に乗り流浪の旅の最中、謎のエネルギーリボン・ネクサスに捕らえられ、ラクール号は大破したもののガイナン達ラクールの乗員はこの上なく幸福な永遠の世界を体感した。
直後、ガイナン達はエンタープライズBに救出されたが、この時、ガイナンと共に救出されたのが後にネクサスへもどるために恒星爆破を行った犯罪者トリアン・ソランである。また、この事件でジェイムズ・T・カーク元船長が殉職したことは有名である。
【テンフォワード】
旧知の仲であるジャン=リュック・ピカード大佐の要望でエンタープライズDの第10デッキにあるバーラウンジテンフォワードのバーテンダーとして乗り込んだ。
ガイナンのバーテンダーとしての評判は概ね好評でテンフォワードは大いに繁盛した。もともと話を聞くのが上手な民族であるといわれるエル・オーリアンの彼女にとっては天職だったのかもしれない。
しかしながら、彼女は航海の上でバーテンダー以上の働きをしばしば見せた。その最たる例はエンタープライズC遭遇事件であろう。
2366年、時空の歪から突如として2344年にロミュラン軍との戦いで戦没したはずのエンタープライズCがエンタープライズDの前に現れるという事件が起こったが、この瞬間、歴史が大きく改変されて連邦とクリンゴン帝国が戦争状態に陥った状態になった。しかし、この変化に気づいたのは超越的な感覚を持ったガイナンだけであった。
ガイナンはエンタープライズC救出に傾くピカードを説得し、エンタープライズCを最後の死戦に送り返すことを決断させた。これはエンタープライズCの乗員を見殺しにする非情な選択ではあったが、そのことによってクリンゴン帝国と連邦との全面戦争は避けられ数百億の人命が救われた(『新スター・トレック』第63話「亡霊戦艦エンタープライズ(Yesterday's Enterprise)」)。
【Qとの因縁】
ガイナンと高次元生命体Qの間には因縁がある。なお、ここでいうQとはエンタープライズDにしばしばやってくるQの事である。
そもそも、エル・オーリアンをボーグに遭遇させたのがQである。彼女にとってはQは許されざる存在(厳密にはQ連続体という種族全体ではなくエンタープライズにしばしばやってくるQ単体を恨んでいる)であり、ある時、Qが連続体から罰として能力を奪われ単なる人間に落された時は、仕返しとばかりに彼の手のひらにフォークを突き刺すという過激な行動に出ている(『新スター・トレック』第61話「DEJA Q(Deja Q)」)。もっとも、Qがいなければエル・オーリアンは流浪の民にはならなかったわけであるから、彼女が彼に対して深い恨みを抱くのは至極当然のことではある。
一方、Qもまたガイナンを苦手としているらしく、彼女を追い出すようにしばしばピカードに吹き込んでいる。
【編者補足】
ガイナンはある意味ではウフーラが生んだキャラクターと言ってもいいかもしれません。ガイナンを演じたウーピー・ゴールドバーグは黒人ながら上級士官として描かれたウフーラの姿に憧れて女優を目指したというのは大変有名なエピソードです。
また、ウーピーがガイナンを演じる頃、すでに彼女はスターダムにあり本来なら多額のギャランティーが発生するのが当たり前ですが、彼女から出演を申し込んだこともあり、非常に低い出演料で番組に出ていたことも知られています。
さすがに大女優だけあって、レギュラーではありませんが存在感はレギュラー以上のものがあります。
ガイナンを演じた俳優
ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg) (1955~)
【主な出演作品】
- 『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)
- 『天使にラブソングを』(1992)
日本語吹き替え:東美江
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