THOMAS EUGENE PARIS
トム・パリス
画像 | 準備中 |
---|---|
出身 | 地球 |
家族 |
パリス提督(父)
ベラナ・トレス(妻) |
職業 | 惑星連邦宇宙艦隊士官
→マキ →宇宙艦隊士官に復帰 |
最終階級 | 中尉 |
受勲
功績等 |
デルタ宇宙域の横断 |
主な履歴 |
エクセター号勤務
ヴォイジャー号メインパイロット(2371~2377) |
備考 |
※家族は名前が確認できる人物のみ掲載
※最終階級は劇中で確認できるもの |
トム・パリス
トーマス・ユージーン・パリス(Thomas Eugene Paris)。ヴォイジャー号のメインパイロットを務めた。
パリス家は宇宙艦隊において輝かしい業績を残した名門の一族であり、彼の父もまた提督を務めていた。トムはそうした家柄に引け目を感じつつも、結局艦隊士官への道を歩むことになった。しかしアカデミーでの成績は極めて悪く、ギリギリの成績での卒業だった。
彼の士官としてのキャリアはエクセター号勤務だったが、重大な事故を引き起こした上に、事故に関して虚偽の報告をした。しかし、そのようなごまかしが通用するわけもなく程なく事実が発覚し、彼は艦隊を追われることになった。
彼は父を始めとする名門一族に対する引け目や、艦隊への反発という理由で反カーデシア組織マキに参加したが、最初の任務でいきなり逮捕され、更生施設に送られてしまった。これで彼の艦隊士官としての将来は完全に閉ざされたと思われた。
しかし、2371年、キャスリン・ジェインウェイ大佐に、マキでの活動経験を買われ、オブザーバーとしてヴォイジャー号に乗船して、ややイレギュラーな存在ながらも艦隊士官に復帰した。
しかし、ヴォイジャー号は作戦行動中にデルタ宇宙域に飛ばされ、同じくアルファ宇宙域から飛ばされたチャコティ率いるマキと合流し、対立していたマキと宇宙艦隊のクルーが協力して地球への帰還を目指すことになった。
この時、パリスはヴォイジャーのメインパイロットに就任している。(『VOY』1,2話「遥かなる地球へ・前編/後編(Caretaker,Part I/Part II)」)。
【趣味】
パリスは20世紀の文化に傾倒しており、彼の趣味は周りに比べるとかなり異質だった。彼の休暇の過ごし方はジャンクフード片手に20世紀の古い映画を見たり、友人のハリー・キムを誘ってホロデッキで『キャプテンプロトン』なる20世紀の娯楽作品の登場人物になりきって、モノクロの世界で遊んだりするのがお決まりのパターンだった。
また、パリスはスピード狂でもある。何と言っても、彼は人類初のワープ10を体験した人物である(『VOY』31話「限界速度ワープ10(Threshold)」)。その他、突如としてデルタ・フライヤー(後述)に挑戦してきたレーサーの誘いに乗ってレースに参加してしまったり(『VOY』149話「愛の危機(Drive)」)するなど、飛行すること自体かなり好きなようだ。
ただ、惑星リドス上空で飛んでいた時、うっかりその惑星の航空交通法規に引っかかってしまい教習を受けるという失敗を犯したこともある(『VOY』168話「原始惑星の人々(Natural Law)」)。
【デルタ・フライヤー】
パリスはアルファ宇宙域とは異なる環境であるデルタ宇宙域に適した補助艦艇「デルタ・フライヤー」開発の発起人でもある。パリスの設計構想そのものは優れたものだったが、前述のとおり20世紀の文化に傾倒していた彼はエアロダイナミクス的にまったく意味のないエアロパーツなどをつけようとし、そのたびに監督していたトゥヴォックに設計を修正されている(『VOY』97話「心は戦いに傷ついて(Extreme Risk)」)。
完成したデルタ・フライヤーは様々な局面で活躍し、ヴォイジャーの地球帰還への旅に大きく貢献した。また、デルタ・フライヤーの開発はパリスにとってヴォイジャーの役に立ちたいという動機に基づいており、その意味ではパリスの人格的な成長の象徴的な出来事であったかもしれない。
なお、トゥヴォックの干渉で外見は自分の思い通りに作ることは出来なかったが、操縦システムは従来のLCARS(当時の連邦宇宙艦のコンピューターインターフェイス)ではなく、自分の趣味に合わせた操縦桿やトグルスイッチを備えた20世紀風の操縦システムに仕上げている。
【妻・ベラナ】
当初、パリスとベラナ・トレスはそれほど親しくはなかった。そもそも、パリスはパイロットとしてブリッジに勤務しており、一方のベラナは機関部の責任者として機関部につききりだったために接点があまり無かったためである。
しかし、トランス・ワープ実験での事故で共に死地を乗り切ったことをきっかけに二人は急接近(『VOY』71話「名誉の日(Day of Horner)」)し、以降、交際が始まった。2377年には結婚し(『VOY』149話「愛の危機(Drive)」)、同年には娘が生まれた(『VOY』172話「道は星雲の彼方へ・後編(Endgame PartII)」)。
【編者補足】
トムはヴォイジャーではちょっとしたトラブルメーカーというポジションで、奔放というよりは幼稚で考えが浅いキャラクターと言えるかもしれません。ストーリーが進むに連れて初期の尖った雰囲気はかなり改善されて角は取れていったものの、幼稚な部分はあまり改善されず、物語終盤に地球との定期通信が可能になっても、父に対するコンプレックスからわざと通信しないなど、相変わらずへそ曲がりな行動をとっています。
トム・パリスを演じた俳優
ロバート・ダンカン・マクニール(Robert Duncan McNeill) (1964~)
【主な出演作品】
- 『新スター・トレック』第119話「悲しみのアカデミー卒業式」ほか
日本語吹き替え:森川智之
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