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ヴィジャー
ヴィジャーの正体は
謎に包まれている

ヴィジャー

【概略】

 ヴィジャー(V'ger)は、2271年にベータ宇宙域方向の銀河系外からやってきたと考えられる(*1)人工生命体。クリンゴン帝国領域を横切る形となったため、クリンゴン帝国艦隊の迎撃を受けたが、そのことごとくを破壊した。

 ヴィジャーの進行コースはまっすぐ地球を目指していると予測され、迎撃任務には大改装を終えたばかりのU.S.S.エンタープライズ NCC-1701が当てられることになった。しかしそうしている間にも連邦の観測ステーション、イプシロン9も破壊され、強力な破壊力を持ったヴィジャーは刻一刻と地球に迫りつつあった。

 しかし、実際にヴィジャーと接触したエンタープライズ号艦長のジェイムズ・カークスポックらは、その破壊力以上に衝撃的なヴィジャーの真実を目のあたりにすることとなる。

概略宇宙船としてのヴィジャーヴィジャーの目的と正体新たな生命体へ進化編者補足


【宇宙船としてのヴィジャー】

大きさ

 ヴィジャーは人工生命体であると同時に、宇宙船でもある。宇宙船としてのヴィジャーは非常に巨大で、ヴィジャーを覆うエネルギーの雲は82天文単位(*2)に及び、内部にある本体も、エンタープライズ号(全長約300m)との対比から数十キロに及ぶと推測される巨大さである。

武装

 ヴィジャーは主にプラズマエネルギー球体を武器として使用している。この球体は非常に強力で、当時クリンゴン帝国の最新鋭艦であったクティンガ級巡洋戦艦を一撃で消滅させられる程の威力があった。
 もっとも、このヴィジャーが発する球体は破壊が目的ではない可能性がある。この球体によって消滅させられた物体はデジタル化されてヴィジャーのメモリに記録されていると考えられるからだ(*3)。

 その他、上記のエネルギー球体とは別に地球上の人類を排除するために使用したエネルギー兵器を持つ。

エネルギー

 エネルギー計測で得られた数値はパワー12相当というもので、これは宇宙艦数千隻に匹敵するかそれ以上のエネルギーであるとされている。当時の主要勢力の宇宙艦でヴィジャーと相対して対抗出来る艦は皆無であった。

概略宇宙船としてのヴィジャーヴィジャーの目的と正体新たな生命体へ進化編者補足


【ヴィジャーの目的と正体】

※以下では『スター・トレック The Motion Picture』に関して若干のネタバレ要素を含んでいます。閲覧の際はご注意ください

ヴィジャーの目的とは?

 ヴィジャーと接触したエンタープライズ号はヴィジャーを調査し、その目的が「クリエイター(創造者)と合体すること」だと判明した。そのクリエイターが地球にいるらしいことは分かったが、具体的に何者であるのかは、その正体を知るまで不明のままであった。

ヴィジャーの正体とは?

 ヴィジャー本体と接触したエンタープライズ号のカーク艦長は、本体の姿を見て驚く。その姿が、地球の古い探査機「ヴォイジャー6号」であったからだ。ヴィジャーとは、探査機につけられた銘板が汚れ「VOYAGER」のうち「V●●●GER」の部分しか判読できなかったため判読できる部分をつなぎあわせて名乗った名前であった。
 すなわちヴィジャーが求める「クリエイター」とは人類であった。

 宇宙探索の黎明期の簡素な探査機であったヴォイジャー6号がなぜ強力なエネルギーを持ったか不明な点が多いが、ヴィジャーと直接接触したスポックは、ヴォイジャー6号がブラックホールに落ち込んだ後、どこか別の銀河の高度な機械文明を持つ惑星に辿り着き、そこで改造されて故郷へ送り出されたのだろうと推測した。

概略宇宙船としてのヴィジャーヴィジャーの目的と正体新たな生命体へ進化編者補足


【新たな生命体へ進化】

※以下では『スター・トレック The Motion Picture』に関して若干のネタバレ要素を含んでいます。閲覧の際はご注意ください

アイリア
アイリア大尉

 ヴィジャーは接近するエンタープライズ号に、プラズマエネルギーで形成された探査機を送り込んだ。様々な情報をエンタープライズから抜き取っていった探査機は、次にエンタープライズ号のナビゲーターを担当していたアイリア大尉に目をつけ、彼女をデジタル化してメモリに取り込んでしまった。

 直後、ヴィジャーはエンタープライズ号にアイリア大尉を模したアンドロイドを自らの分身として送り込んだ。アイリアの恋人であったウィラード・デッカー中佐はアイリアの外見をしたアンドロイドに戸惑ったが、彼女とは恋人同士であったという理由で、このアンドロイドと接触しヴィジャーの情報を引き出そうとした。しかし、これはうまくいかなかった。

 だが、結果的に「クリエイターと合体する」というヴィジャーの目的を果たすためには、デッカーの存在は必要不可欠な存在であった。
 アイリアを吸収する前のヴィジャーは人間を炭素体ユニットと呼び、何らかの部品としか考えていなかった。故にただの部品に過ぎない炭素体ユニットが自らのクリエイターであるとは信じられず、クリエイターを人類が隠しているのだと勘違いして怒ったヴィジャーは地球上の人類をクリエイターとの接触を阻害するものとして“駆除”しようとした。

 しかし、アイリアの記憶を吸収していたヴィジャーは、デッカーだけは受け入れることができた。アイリアの愛情を介して心を通わせたデッカーとヴィジャーはヴィジャーの望みどおり合体し、より高度な次元の生命体として進化した。ヴィジャーの消滅により、人類の危機は救われた。

概略宇宙船としてのヴィジャーヴィジャーの目的と正体新たな生命体へ進化編者補足


【編者補足】

 ヴィジャー…というか、『THE MOTION PICTURE』は、『宇宙大作戦』の37話「超小型宇宙船ノーマッドの謎」が元になっています。宇宙に探査のために送り出された大昔の探査機が強力な武装をして帰ってくる、という大筋はまったく同じです。ただ、最終的には破壊されてしまったノーマッドと新たなエネルギー生命体へと進化したヴィジャーには与えられたテーマが異なるのかもしれません。
 また、目の前の相手を見境なく取り込んで自分の知識に吸収するという習性は、後のボーグにも通じる点があり、そういった意味ではヴィジャーは画期的なキャラクター(?)であったと言えるでしょう。

 全編通して全体像が殆ど出てこないため「よくわからない敵」と表現されることもありますが、ヴィジャーは物語終盤まで謎に包まれた神秘的な存在として描かれているので「よくわからない敵」になるのは仕方ない事かもしれません。と、いうよりも、そもそも敵ではないのかも…

概略宇宙船としてのヴィジャーヴィジャーの目的と正体新たな生命体へ進化編者補足


【脚注】

*1:『STAR CHARTS』より。

*2:82天文単位=約123億km。『STAR TREK THE MOTION PICTURE Directors Edition』では2天文単位に修正されている。

*3:『STAR TREK THE MOTION PICTURE Directors Edition』音声解説より。


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