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国章 ロミュラン帝国
政体 元老院による統治
元首 執政官(Praetor:プラエトル)(*1)
母星 ロミュラス・レムス(連星)
建国年 西暦の4世紀ごろ
軍事力 ロミュラン帝国防衛軍、タル・シアー
種族 ロミュラン人、レムス人

ロミュラン星間帝国

ミュラン星間帝国は2000年以上前にバルカンの哲学者スラクが唱えた論理的思考による激しい感情の抑制の教えに賛同せずにロミュラス惑星に移ったバルカン人が建国した国家で、このことから分かるようにロミュラン人とバルカン人は本来同族である。

 表だって行動することは少なく、近隣諸国を争わせ力が衰えた所をつけ入るという方法で勢力拡大を目論んでいる。そのような国家であるため近隣諸国からの信用も薄い。また、比較的閉鎖的な国家で、22世紀中頃から約一世紀近く鎖国状態のような状況にあり、惑星連邦などからは不気味な謎の国という認識を持たれていた。かつてクリンゴン帝国とは同盟関係にあったが、24世紀には敵対国となっている。

 なかなか消耗しない国力と強大な軍事力から国家は磐石であると思われたが、2379年、議会との対立から現政権の転覆を目論む軍部と結びついたシンゾン率いる属国レムスによるクーデターが起き、惑星連邦(U.S.S.エンタープライズE)の助力で鎮圧する(『ネメシス/S.T.X』)など少しずつではあるが他勢力との歩み寄りも見られるようになった。
勢力はベータ宇宙域が中心である。

 2387年、超新星爆発に伴い滅亡の可能性が示唆されている。

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惑星連邦との関係

ロミュラン・惑星連邦国境付近
ロミュラン/惑星連邦国境付近
両国の間には中立地帯が広がる

星連邦のメンバーであるバルカン人とは同族のため、ある意味ではロミュランと連邦の関係は他のどの勢力よりも古いと言える。ただ、連邦成立の前後にその焦点をあわせると、ロミュランと連邦の関係はすなわち闘争から始まったといっても過言ではない。

 特に因縁が深いのが地球との関係で、2156年から2160年にかけて「ロミュラン戦争」が勃発したが、この戦争は最前線で核兵器を打ち合うという凄惨なものだった。この戦争が極めて破壊的だったことを象徴する事例として、数年にわたり戦ったにも拘らず、核兵器によって相手を文字通り粉砕していったため捕虜が一人も出ず、お互いの姿も分からないまま戦争が終結してしまったことが挙げられるだろう。戦争終結後には両国間に中立地帯を設置し、それ以外ではお互い不干渉のまま時が経過していった。

 その後、約100年の沈黙を保っていたがジェームズ・カーク船長指揮のU.S.S.エンタープライズロミュラン・バード・オブ・プレイと遭遇、交戦し、ファーストコンタクトから一世紀以上を経てはじめてお互いの姿を確認した(宇宙大作戦』第9話「宇宙基地SOS(Balancs of Terror)」)。

 以来、連邦とは全面戦争には至らないまでも中立地帯近辺で小競り合いが続いていた。一応、この時期から国交は開いたようで、2267年から2287年にかけてニムバスIIIを連邦、クリンゴンと共同して統治した実績(この試みは失敗に終わったが)があり、2293年にはロミュラン大使が惑星連邦に派遣されていたことが確認できる。2311年にはアルジェロン条約が結ばれた。

 24世紀に至っても連邦とロミュランの関係は微妙な対立関係が続いており、2370年代半ばに起こったドミニオン戦争で共同戦線を張ったことと、レムスによるクーデターの鎮圧協力以外は目立った関係の悪化・良化は見られない。

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クリンゴン帝国との関係

リンゴン帝国との関係はファーストコンタクトの時期が不明のため、いつから互いの存在を認識していたかは分からないが、23世紀には軍事同盟を結んでいたことが分かっている。
 惑星連邦という共通の敵を持つ両国の利害が一致し同盟に発展したと思われる。この同盟によりロミュラン帝国は極めて優れたステルス技術である遮蔽技術クリンゴンに提供、ロミュランはその見返りとして当時のクリンゴン主力戦艦D-7級を供与され、そのまま自国の戦艦として使用していた(*2)宇宙大作戦』第59話「透明宇宙船(The Enterprise Incident)」)。
 しかし、2270年代に入ると両国間にはクラック・デケル・ブラクトの戦いが起こるなど早くも同盟崩壊の兆しを見せており、2293年のクリンゴンと連邦のキトマー条約が結ばれる際に、条約締結阻止のためにロミュラン大使ナンクラスが暗躍していたこともあって両国の同盟関係は完全に破綻した。

 24世紀に入ってからは対立関係となったが、両国間の亀裂を深めたのが2344年に行われたロミュランとクリンゴンのナレンドラ3号星での戦闘で、ナレンドラ3号星のクリンゴン植民地からの救援要請を受けた連邦宇宙船U.S.S.エンタープライズCが自らを犠牲にしてクリンゴン植民地を救うというものだった。この結果は連邦とクリンゴンの関係強化につながり、相対的にロミュランとクリンゴンの関係は悪化した。
 その2年後の2346年にはキトマーでクリンゴン人に対する大虐殺を行い、この事件で両国の決裂は決定的なものになった。

 そもそも粗暴ながら武勇を尊び卑怯な手段を嫌うクリンゴンと、自国の利益のためなら陰謀詐術を厭わないロミュランとの同盟が上手くいくはずもなく、両国の確執は必然のものだったのかもしれない。

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ロミュラン帝国防衛軍/タル・シアー

ロミュラン帝国防衛軍

ミュラン帝国防衛軍の戦力については不明な点が多く、22世紀のロミュラン戦争時の戦力に関してはほぼ不明、23世紀に確認できるロミュランの自前の戦力はバード・オブ・プレイのみで、その他はクリンゴンから供与されたD-7級しか確認されなかった。

 24世紀になると造船技術が着実に向上し、2260年代にはアルファ・ベータ宇宙域で最大級のデイデリデクス級(通称:ウォーバード)を運用するまでに至った。

 ロミュラン軍の戦闘の特徴として、必ず相手から先に撃たせるように仕向けることが挙げられる。これは戦闘後の交渉などにおいて有利にことを進めるための処置でいかにも謀略を好むロミュラン人らしい戦闘方法である。

タル・シアー

ル・シアーはロミュラン帝国における諜報機関である。組織としては単なる諜報機関であるが、謀略を好むロミュランの特性ゆえか非常に大きな権限を持っており、場合によっては政府の決定も無視出来るほどの権力を持っている。
 軍部に対しても同様に強権を発動することが出来、一諜報部員に過ぎないタル・シアーの構成員が軍の高級指揮官に代わって艦隊を指揮する場合もあり、軍部には彼らをあからさまに嫌っている士官も少なくない。

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種族の特徴と文化

ロミュラン人

ロミュラン人
一般的なロミュラン人
ハイレン執政官)

ミュラン人とバルカン人は同族のため尖った耳やつりあがった眉など身体的な特徴は共通しており、髪をまっすぐに切り揃える文化なども同じく継承している。
 相違としては肌がやや緑がかっており、額に若干の隆起が見られるなど。
 バルカン人との最大の相違はやはり感情を表に出す点で、感情を表に出す彼らは、感情的で、強欲であり、バルカン人とは正反対である。
 各勢力に対し謀略を仕掛けあちこちで戦争の火種を蒔いているものの、クリンゴンのように無闇に好戦的なわけではなく、常に国益にかなう戦いを心がけているようだ。

 ロミュランの文化を語る上で必ず話題になるのは食文化、中でも酒に関してであろう。ロミュランを代表するロミュランエールはアルファ・ベータ宇宙域において最も知名度のある稀代の名酒である。
 神秘的とも言えるその独特の透き通った青い輝きを見せるロミュランエールは、どの種族にとっても蠱惑的に映るらしく、幅広い種族の間で愛飲されている。ただし、連邦領内では禁輸品であるため公には連邦市民は飲んでいないことになっている。しかし、秘密裏に所持しているものも多く、特に地球から離れることが多い連邦士官は所持しているものが多い(*3)といわれている。

レムス人

レムス人
一般的なレムス人

ムス人はロミュラス惑星の連星であるレムス星に住むヒューマノイドである。レムス星は地球の月のように自転が公転に同期している星で、常に同じ面を恒星に向けている。そのため、明るい面は常に高温で人は住めないため、レムス人は暗い面に住んでいる。
 このような環境から、レムス人は光が苦手で、また、暗く湿った所に住んでいることため、フェレンギ人のように無毛で、他の種族と比べると肌がかなり青白い。その他にかなり強力なテレパシー能力も有していることも分かっている。

 ロミュランの被支配民族であり、その扱いは奴隷に近く、平時はダイリチウム鉱山での採掘やロミュラン人の召使いとして従事しているものがほとんどである。
 一方、戦闘においては死を恐れない勇敢な兵士としてロミュラン軍の最先鋒(と、言うよりも体のよい弾避け)を務め、特にドミニオン戦争で彼らの勇名は連邦にも知れ渡った。遮蔽装置を起動したまま攻撃できるレムス・ウォーバードの建造やセラロン放射線兵器の開発などロミュランを凌駕するといっても過言ではないほどの科学技術力を有しているようだ。

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外交関係

ロミュラン星間帝国周辺の主要な勢力図(24世紀)
勢力図

23世紀の主要勢力との外交関係
勢力名 ロミュランとの関係 補足
惑星連邦 対立 一世紀前に核の撃ちあいによる大戦争を展開。以降対立関係にある。
クリンゴン帝国 同盟 23世紀クリンゴン帝国とは同盟関係にあったが、2293年のクリンゴンと連邦とのキトマー条約締結により同盟は破綻した。
ボーグ 接触せず 24世紀に接触する。
カーデシア連合 不明 ファーストコンタクトの時期が不明
ドミニオン 接触せず 24世紀に接触する。

24世紀の主要勢力との外交関係
勢力名 ロミュランとの関係 補足
惑星連邦 対立 前世紀に引き続き対立関係にある。
クリンゴン帝国 対立 キトマー条約以降対立が続いており、ナレンドラ3号星の事件でクリンゴンとの連邦との関係が強まったことで対立は決定的なものになった。しかし、ドミニオン戦争時は同じ陣営で戦っている。
ボーグ 対立 なし
カーデシア連合 中立 ドミニオン侵攻の際、タル・シアーとオブシディアン・オーダーが共同戦線を張っていたことがある。
ドミニオン 対立 2374年~2375年にかけてドミニオン戦争と呼ばれる戦役が勃発した。

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編者補足

 ロミュラン人はクリンゴン人と並ぶ連邦のライバルとされています。初登場時はバード・オブ・プレイという独自の戦力を有していましたが、後のエピソードではクリンゴンと同盟国という理由でクリンゴン戦艦に乗せられるなど、なんとなくクリンゴンのおまけのような扱いだった印象は拭えません。しかしながら、バルカンとロミュランは元は同族だったこともあってスポックがらみの話が多かったのも特徴です。

 TNG(『新スター・トレック』)時代には連邦とクリンゴンの対立が解消され、ウォーバードという新戦力を引っさげてライバル一番手に名乗りを上げるかと思われましたが、ボーグという強敵の登場もあって、あまり大きなインパクトはなかったと言えるかもしれません。

 劇場版においてもクリンゴンの独壇場で、ロミュランは6作目にようやく敵として登場(5にもロミュラン人は出たがカーク達とは敵対しなかった)、ただ、連邦とクリンゴンの和平破たんのために暗躍するという、ロミュランらしいといえばロミュランらしい登場の仕方ながらも、あまり表だった敵という感じではありませんでした。
 しかし、最新作『スター・トレック』(2009)では、故郷を失い復讐鬼となったロミュラン人ネロが登場し、ロミュラン人が劇場版において初めて最大の敵として立ちはだかることになりました。ただ、同作ではロミュラン帝国にはかなり過酷な運命が待っているのですが…→過酷な運命

 ロミュラン帝国はロミュラン(Romulan)という名前やプラエトル(Praetor:ローマ帝国法務官or総督。かつては古代ローマの政務官の長)、ケントゥリオという役職・階級名からも分かるように、国家の形態は古代ローマ帝国をモデルにしているようです。

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【脚注】

*1:ロミュランには現在皇帝はいないと考えられる。

*2:ロミュラン帝国はこの時にワープ技術を手に入れたという説がある(『STARTREK CHRONOLOGY』など)。しかし、星間帝国を形成する種族が超光速航行技術を持っていないというのはいかにも不自然ではある。なお、22世紀を舞台にした『スター・トレック:エンタープライズ』ではワープドライブを搭載していると思われるロミュランの擬装艦が登場している。その他、『STAR TREK STARSHIP SPOTTER』によれば、ロミュラン・バード・オブ・プレイはワープエンジン搭載艦と記されている。

*3:マッコイは「医療用」と言って所持しており(『スター・トレックII カーンの逆襲』)、連邦とクリンゴンの和平条約に赴くゴルコン宰相の接待でも普通に出され(『スター・トレックVI 未知の世界』)、エンタープライズAにも常備されているようだ。


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