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画像 ネロ
出身 ロミュラン帝国
職業 鉱山長

ネロ

【略歴】

 ネロ(Nero)。ロミュラン星間帝国で鉱山長を生業としていた人物。後に悪名を轟かせる彼もそもそもはロミュラン帝国の一市民であった。
 2387年、母星ロミュラスが超新星爆発の影響で破壊の危機に陥った際、採掘船を改造した超大型船ナラーダ号の指揮を執り、同じくロミュラン救援に向かった惑星連邦の大使スポックとは別行動でロミュラス破滅を阻止しようとした。しかし、スポックがロミュラスに到達するのがわずかに遅く、ロミュラス破壊を阻止することはかなわなかった。

 ネロは母星の破壊を目の当たりにしたが、ロミュラスには彼の妻子(子供はまだ妻の胎内にあった)が残されていた。ネロは大いに嘆くと同時にロミュラスを救うと約束したスポックの言葉に裏切られたと感じ、すぐさまスポックの高速艇“ジェリーフィッシュ”を追って攻撃を仕掛けた。
 しかし、ネロのナラーダ号とスポックのジェリーフィッシュ号は、スポックが放った赤色物質の引き起こしたブラックホールに引きこまれ消息不明になってしまう。だが彼らは死亡したわけではなく、それぞれ100年以上前の過去にタイムワープしていた(スター・トレック(2009))。

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【2233年へ】

※以下の出来事は『宇宙大作戦』~『ネメシス/S.T.X』に至る時間軸とは別の時間軸の出来事です。

 人工ブラックホールに飲み込まれたナラーダ号は過去にタイムスリップしていた。過去の世界に突如出現したナラーダ号と最初に遭遇したのは、ナラーダ号のタイムワープから抜け出た地点付近を航行していた連邦宇宙船U.S.S.ケルビンNCC-0514であった。

 ネロは連邦の船と見るや、すぐさま攻撃を命じケルビン号を瞬く間に中破させ、降伏交渉と称してケルビン船長のリチャード・ロバウ船長を連行した。彼はロバウにスポック大使の所在を尋問したが、ロバウはスポックのことなど知らないと言う。それもそのはずで、ネロがたどり着いた過去はスポックが生まれて間もない2233年であった。復讐すべきスポックがいないと知るとネロは有無をいわさずロバウを惨殺した。

 ロバウ船長を失ったケルビン号であったが、指揮を引き継いだブリッジ士官のジョージ・カーク大尉(ジェイムズ・T・カークの父)の的確な判断で乗員800名(※この時代の船としては乗員数が多すぎるが宇宙船のオートメーション化がまだ進んでいなかったと考えることもできる)は脱出に成功した。ナラーダ号はその直後ケルビンの体当たり攻撃を受け、少なからず損傷を受けたと見られている。

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【バルカン星破壊】

 ケルビン号と遭遇したあとのネロたちは、クリンゴン軍に捕らえられ、流刑惑星ルラペンテに送られていた(*1)、などの説もあるが具体的な消息は不明である。2258年に連邦と再接触する直前の行動としてはクリンゴンの戦艦47隻を撃破したらしいということが分かっている。

 25年もの間、ネロがその消息をくらませていたのはただひとえに、24世紀からスポック大使がこの時代にくるのを待つためである。スポックが現れる時間と地点を予測した彼は先回りしてスポックを捕らえた上、人工ブラックホール発生物質である赤色物質を手に入れた。
 ネロは捕らえたスポックをバルカン星が衛星のように見えるほど接近していたデルタ・ベガ惑星に置き去りにすると、直後に赤色物質を用いてバルカン星を人工ブラックホールで消滅させ、スポック(24世紀から来たスポックと、この時代のスポック両方)に“母星と家族を失う苦しみ”を味あわせた。

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【地球攻撃~破滅】

※以下では『スター・トレック(2009年版)』のネタバレ要素を含んでいます。閲覧の際はご注意ください

 バルカン司令部はネロの攻撃に先立ち、宇宙艦隊に艦隊の派遣を要請していたが、到着した艦隊はU.S.S.エンタープライズNCC1701(元の時間軸のエンタープライズ号とは別物)を除いて全滅した。また、この時の戦闘でネロはエンタープライズ号の船長であったクリストファー・パイク大佐を捕虜にしている。

 バルカン星を破壊し、宇宙艦隊にも大打撃を与えたものの、ネロの復讐心は収まらず、次は地球を破壊するためにナラーダ号の進路を地球へ向けた。だが、パイクからエンタープライズ号の指揮権を引き継いだ(正確には指揮権を引き継いだスポック副長から指揮権を奪った)ジェイムズ・T・カークの活躍で、ネロの地球破壊計画は未遂に終わり、ナラーダ号も赤色物質の暴走で生じたブラックホールで致命的な損害を受けた。

 カークはブラックホールに飲み込まれつつあったナラーダ号のネロに対し救援を申し出たが、ネロは「連邦に助けてもらうくらいならロミュランが1000回滅んだほうがマシだ」と救援を拒絶した。結局、ブラックホールの中で彼の存在自体が消え去るまで、彼の心からバルカンと連邦に対する怒りが消えることはなかった。

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【編者補足】

 ロミュランとバルカンの関係や、スポックのロミュラン帝国に対する思いなどを知っていればネロとスポックの因縁がより深くわかります(なぜバルカン人のスポックをロミュラン人のネロが裏切られたと感じるまで信頼していたのか、など)。キャラクターとしてはありきたりな復讐に駆られた敵、ということで目新しさはないものの演じたエリック・バナがしっかり個性を出しているので、割りといい悪役だったんじゃないかなぁ、と個人的には思います。
 ネロという名前のせいか、メディアによっては「ロミュランの皇帝」という紹介のされ方もしていましたが、そもそも24世紀のロミュラン帝国には皇帝はいないので当然これは誤りです。

ネロを演じた俳優

エリック・バナ(Eric Bana) (1968~)

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【脚注】

*1:『STAR TREK:NERO』より


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