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NEELIX

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ニーリックス

画像 ニーリックス
出身 タラクシア星
家族 不明
職業 運び屋→ヴォイジャー号コック兼民間大使
受勲
功績等
デルタ宇宙域の横断

ニーリックス

ニーリックス(Neelix)。タラクシア人。U.S.S.ヴォイジャーでは主にコック兼民間大使を務めた。

2371年、管理者によってデルタ宇宙域に飛ばされたヴォイジャー号に恋人ケスと共に乗り込むことになった。

デルタ宇宙域は全く未知の領域であったヴォイジャー号にとって、ニーリックスは貴重な水先案内人であった。しかし、それ以上に明るい彼の性格は困難な航海に挑むヴォイジャーの緊迫した空気を和らげるムードメーカーとして得難いものであり、艦隊士官ではないにもかかわらず、彼はキャスリン・ジェインウェイ艦長から一定以上の評価と信頼を勝ち得た。

故郷がハーコニア人という異星人によって壊滅させられたこともあって、本人は地球まで同行するつもりであったが、途中タラクシア人の生き残りのコロニーを発見し、彼らを導くリーダーとしてヴォイジャーを離れている。

ヴォイジャーとの遭遇トラブルメーカーからムードメーカーへヴォイジャーとの別れ編者補足


【ヴォイジャーとの遭遇】

2350年代にニーリックスの故郷・タラクシア星がハーコニア人に攻撃され、彼は家族を失った。その後、運び屋のような仕事をしながら糊口を凌いでいたが、ある時、オカンパ人のケスと知り合い恋人関係になった。しかし、ケスは付近一帯を支配する戦闘民族ケイゾンに捕らえられてしまった。

間もなくジェインウェイ艦長の指揮するU.S.S.ヴォイジャーがオカンパ星近傍に飛ばされてくると、彼はケスの救出を条件にヴォイジャーの案内役を買って出た。ヴォイジャークルーの協力もあって無事ケスを救出したニーリックスはそのままヴォイジャーに乗り込んだ(『VOY』1,2話「遥かなる地球へ・前編/後編(Caretaker,Part I/Part II)」)

ヴォイジャーとの遭遇トラブルメーカーからムードメーカーへヴォイジャーとの別れ編者補足


【トラブルメーカーからムードメーカーへ】

ヴォイジャー号に乗り込んだニーリックスはいきなり艦長私室のダイニングを勝手に改造して食堂にしてしまった。しかし、補給もままならないヴォイジャー号にとってエネルギーを食うレプリケーターの使用は控えなければならないので、結果的にはニーリックスのこの行動はプラスに働いた。

しかしながら、乗り込んだ当初のニーリックスは厚かましい性格で、その行動すべてがプラスに働いたわけではなかった。そのうえ、嫉妬深く、恋人のケスを巡りトム・パリスと対立するなど、どちらかと言えばトラブルメーカーのような存在だった。

また、彼の料理はタラクシア風で非常に辛い味付けでしばしばクルーを医務室送りにしている。

だが、航海が進むにつれ彼の料理の腕と人格は成長していった。クルーとの交流(特にトゥヴォック)を深めていく中で厚かましい性格は献身的な性格へと変わり、恋人のケスとの関係が自然消滅した(『VOY』70話「ケスとの別れ(The Gift)」)ことから嫉妬深い性格もすっかり影を潜めた。

以降、彼はヴォイジャーのムードメーカーとしてその役割を果たしていくことになる。民間人で、連邦市民でもないニーリックスであったが、彼はヴォイジャーのクルーとしてなくてはならない存在へと成長していった。

ヴォイジャーとの遭遇トラブルメーカーからムードメーカーへヴォイジャーとの別れ編者補足


【ヴォイジャーとの別れ】

ヴォイジャーとともに地球を目指したニーリックスであったが、ヴォイジャーとの別れは突然訪れた。地球への帰還の途上に発見されたタラクシア人のコロニーへ訪問し、指導者がなく路頭に迷う同族たちを目の当たりにしてヴォイジャーから離れることを決意したためである。

この直前に行われたバルカンと地球のファーストコンタクトの記念日を祝うパーティで、ニーリックスは無愛想なバルカン人で親友であったトゥヴォックに踊れと言うが、浮かれたことが大嫌いなトゥヴォックに拒否されてしまった。そこでニーリックスは「なら地球に帰るまでにあんたを踊らせてやるぞ」と語ったが、そのニーリックス自身が地球帰還の前にヴォイジャーを離れることになってしまった。

いよいよ別れという時、トゥヴォックはニーリックスの前に進み出てステップを踏み、彼へのはなむけとした。トゥボックの踏んだステップは小さなものだったが、ニーリックスは大きな満足感を得てヴォイジャーを去っていった(『VOY』169話「帰り行く処(Homestead)」)

ヴォイジャーとの遭遇トラブルメーカーからムードメーカーへヴォイジャーとの別れ編者補足


【編者補足】

ニーリックスは未知の領域における水先案内人という役割で登場したキャラクターです。上述の通り最初は非常に厚かましく身勝手なキャラクターでしたが、物語が進むに連れ徐々に献身的な部分(特にトゥヴォックと関わるストーリーで)が強調され、物語終盤には非常に優れたムードメーカーとして描かれるようになりました。

その意味では最も成長したキャラクターと言ってもよく、物語前半と後半ではかなり印象が異なります。

ニーリックスを演じた俳優

イーサン・フィリップス(Ethan Phillips) (1955~)

日本語吹き替え:長島雄一(現:チョー)

ヴォイジャーとの遭遇トラブルメーカーからムードメーカーへヴォイジャーとの別れ編者補足


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