lcarsS.F.A.P.S.宇宙艦隊予備校
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画像 ドクター
出身 木星ステーション
家族 ルイス・ジマーマン(開発者)
職業 緊急用医療ホログラム
最終階級 なし
受勲
功績等
不明
主な履歴 ヴォイジャー号医療主任
※家族は名前が判明している人物のみ掲載
※最終階級は劇中で確認できるもの

ドクター

【略歴】

 ドクター(The Docter, Emergency Medical Hologram)。本稿ではソヴェリン級以降の連邦宇宙艦に搭載された緊急用医療ホログラム(EMH,Emergency Medical Hologram)のうちの一体であるU.S.S.ヴォイジャーのEMHについて解説する。

 2371年、デルタ宇宙域に飛ばされたヴォイジャーは医療主任以下医療部員全員を失い、EMHが医療部一切の業務を代行することになった。
 その後、7年間の航海の中で様々な知識を得たドクターはただの緊急用のホログラムからヴォイジャーのクルーとして、また、一つの独立した人格として認められるまでになった特別なホログラムへと成長していった。

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【進化するホログラム】

 ドクターはその名前“EMH,緊急用医療ホログラム”が示す通り、あくまで緊急用のものでヴォイジャーにおける医療部員の完全代行という運用方法は想定外のものだった。しかし、ドクターはその都度サブルーチンやプログラムを追加することによって進化しつつその長期運用に対応した。

 彼が成長する上で取り込んだ追加プログラムやサブルーチンはごく単純なヘルプ機能的なものから性行為にまでおよび、あまりに色々取り込みすぎたために一度オーバーロードしてドクター自体が消滅する危機に陥ったが、なんとか修復し(スター・トレック:ヴォイジャー』第46話「ドクターのオーバーロード(The Swarm)」)、その後も進化を続けた。

 また、ドクターは当初、ホロエミッタ(ホログラムを投射し動かす装置)がある医療室かホロデッキでしか活動できなかったが、ヴォイジャーが時間改変に関わる事件に巻き込まれた際、29世紀の技術であるモバイルホロエミッタを入手。それ以降はドクターは24世紀唯一のあらゆる場所で活動できるホログラムとなった(スター・トレック:ヴォイジャー』第50,51話「29世紀からの警告・前後編(Future's End)」)。

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【恋するホログラム】

 ドクターは長年にわたる任務の中で幾度か恋に落ちている。まず最初はヴォイジャーに救助されたヴィデア人女性の科学者・ダナラ・ペルで、同じ医師である彼女と意気投合、好意を抱くにいたった。もっとも、ドクターは最初それが恋であるとは分からず、助手を務めていたケスやヴォイジャーのパイロットだったトム・パリスに相談して初めてそれが“恋する”という感情であることに気付いた(スター・トレック:ヴォイジャー』第35話「ドクターの恋(Lifesigns)」)。

 その後もドクターは途中からヴォイジャーに乗り込んだ美貌の元ボーグドローン、セブンオブナインにも恋をしたが(スター・トレック:ヴォイジャー』第116話「誰かが君に恋してる(Someone to Watch Over Me)」他)こちらの恋は実らなかった。

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【戦うホログラム】

 ドクターは自己の能力にかなりの自信を持っており、その能力を最大限に生かしてほしいとジェインウェイ艦長にしばしば訴えた。その態度は過剰な自己顕示とも言えるものでクルーを辟易させていたが、彼が夢想したECH緊急司令ホログラムは後に実現し、ジェインウェイ艦長以下大多数のクルーが異星人に拉致され不在となった時は実際艦の指揮を執った(スター・トレック:ヴォイジャー』第162,163話「人間改造惑星クアラ(Workforce)」等)。
 また、モバイルエミッタを手に入れたことにより行動の自由を手に入れたドクターはしばしば異星人にその能力を狙われ誘拐されたりもしたが(スター・トレック:ヴォイジャー』第151話「正義のドクタースピリット(Critical Care)」等)、ドクターは自身の持つ能力を最大限に生かしてそれらの危機を乗り越えた。

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【開発者ルイス・ジマーマン】

 ドクターをはじめとするEMHマークIは艦隊のホログラム権威であるルイス・ジマーマン博士によって開発された。EMHマークIは彼の外見からその頑固な性格までをも受け継いでいた。
 EMHマークIは無愛想に「緊急事態の概要を述べよ」と語り、とにかく要件を聞こうと患者に対して無神経な対応をするため、配備当初から艦隊士官からの評判は極めて悪く、2374年のプロメテウス級試作艦が登場する頃にはすでにEMHは後継タイプのマークIIに切り替えられていた(スター・トレック:ヴォイジャー』第77話「プロメテウスの灯を求めて(Message in a Bottle)」)。
 EMHとしての役割から早々に外されたマークIはというと廃棄物輸送船の清掃係や鉱山労働用に転用されることになった。だが、ジマーマン博士は自分の顔をしたホログラムが雑用や苦役を強いられていることに関して大変な憤りを覚えていた。

 やがてジマーマン博士は病を得るものの、意固地な彼は治療を受けずについにはドクターがデータ転送されて博士を治療しようとするがそれも拒否。博士にとってマークIは出来そこないであり、その同タイプであるドクターもまた同じように思っていたためである。
 二人の対立はエンタープライズEのカウンセラー、ディアナ・トロイの協力などもあり、最終的には解消した。ジマーマン博士はドクターの治療を受け一命を取り留め、はっきりとは口に出さなかったもののドクターができそこないであるという考えは完全に払しょくしたようだ(スター・トレック:ヴォイジャー』第144話「ジマーマン博士の屈辱(Life Line)」等)。

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【編者補足】

 ドクターは『スター・トレック:ヴォイジャー』の登場人物の中でも最も人気があるキャラクターの一人で、スポックデータ同様、人間とそうでないものの間にあって悩むキャラクターとして描かれています。立場的にはデータに似ていますが、感情がある分、データよりもかなり人間臭いキャラクターで、偉そうで無愛想な割に惚れっぽくロマンチストで、そのうえ、妄想はするわ白昼夢はみるわと、あまりに人間臭すぎて途中からヴォイジャー見た人などは、いきなりドクターが「プログラム停止」と言って消えてしまうと「なんで?この人、人間じゃないの?」と思うのではないかと心配するほど人工生命体らしくない人間的なホログラムです。
 基本的にはニーリックスと並ぶコメディリリーフといった感じながらも、彼が中心となるストーリーにはなかなか考えさせられるものが多く(例えば、64話「ドクターの家庭」や151話「正義のドクタースピリット」など)、どれも佳作・良作揃いで、ヴォイジャーのクルーの中でも最も注目されるべきキャラクターであることは間違いありません。

データを演じた俳優

ロバート・ピカード(Robert Picardo) (1953~)

日本語吹き替え:中博史

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