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国章 カーデシア連合
政体 軍事政権
議会 デタパ評議会(*1)
(実権を握っているのは中央司令部、オブシディアン・オーダー)
母星 カーデシア・プライム
建国年 不明
軍事力 カーデシア防衛軍、オブシディアン・オーダー
種族 カーデシア人

カーデシア連合

ーデシア連合はアルファ宇宙域に勢力を張る種族。軍部が国政の実権を握る典型的な軍事国家である。

 もとは平和的な種族であったが、母星の資源が枯渇し、疫病に襲われるなどの困難が相次ぐと、かつて抱いていた高邁な理想は失われて、外部から搾取する道をたどる。そうした経緯のため、外征を行う軍部の力が強まり、やがて、軍事国家カーデシア連合が生まれた。

 しかし、その軍事政権も外征の失敗から2372年には倒れ、さらにクリンゴン帝国の侵攻を受けると、ガンマ宇宙域の大勢力であるドミニオン側につき、惑星連邦、クリンゴン帝国、ロミュラン帝国ドミニオン戦争で敵対するなど大いに混迷したが最終的にはドミニオンから離脱、一連の混乱に一応の決着を見た。

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惑星連邦との関係

カーデシア
カーデシア・連邦国境地帯周辺
中立地帯の中には連邦の旧植民星も存在する

境を接する惑星連邦とはファーストコンタクト以来対立してきたが、2366年、休戦条約が結ばれ、以降は一応の平穏を保っていた。

 しかし、2369年にこれまで搾取し続けたベイジョーから撤退し、代わって、その独立支援のために連邦が進駐すると、かつて採掘基地として利用していたテロック・ノール=ディープ・スペース9をめぐり、冷戦状態と言ってもいい小競り合いが始まった。

反カーデシア組織「マキ」

 休戦時に設定した新たに設定された中立地帯や国境線制定でカーデシア領に編入された宙域に入植していた人々に対し、カーデシア連合がかなり強硬な手段(略奪や虐殺も含む)で退去を迫った。連邦は中立地帯やカーデシア領での出来事には干渉できないため手が出せず、ついには入植者の怒りが爆発し、やがてその動きは反カーデシアゲリラ、マキの成立にまで発展した。マキは宇宙艦隊士官をはじめ、反カーデシア感情の根強いベイジョー人等が多数参加し規模を拡大させていった。マキは2373年に壊滅させられるまで、カーデシアも手を焼いていたほど精強なゲリラ集団だった。
 なお、惑星連邦においてマキに参加することは違法であり、必要であれば攻撃する時もある。マキもまた、自らの行動の妨害となるならば連邦宇宙艦隊にも攻撃した。

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ベイジョーとの関係

328年、カーデシアは支援をうたいベイジョーに接近し、これを占領してしまう。以来、カーデシアはベイジョーを属国としたものの、その統治はあまりうまくいかなかった。
 カーデシアにとって誤算だったのはベイジョー人が彼らの想像以上に従順でなかったことだ。どれだけ力で抑えつけてもゲリラ活動は激化するばかりだった。特にベイジョー人は強い信仰心をもっており、力をいくら見せつけても翻意する者はほとんど現れなかった。

 このようなこともあり、カーデシアは2369年にはベイジョー領域から撤退した。以降もベイジョー人の反カーデシア感情は根強く、彼らはカーデシア人をスプーン頭と呼んではばからなかった。

 一方、カーデシア人の中には性的嗜好としてベイジョー人を好む者もごく稀だが存在し、著名な例として、後にデタパ政権下で軍事顧問を務めたデュカットなどがそうである。

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軍事力

カーデシア防衛軍

ーデシア防衛軍の主力戦艦はガロア級である。ガロア級は当時の惑星連邦の最新鋭艦ギャラクシー級(全長約640m、重量450万t)と比べるとかなり小型で、全長約230m、重量約41万t程度しかないが、汎用性を確保しつつも戦闘艦として設計されているため、攻撃力は連邦の宇宙艦にも引けを取らない。

オブシディアン・オーダー

ブシディアン・オーダーはカーデシア連合における諜報機関である。その存在はロミュラン帝国タル・シアーと並ぶアルファ・ベータ宇宙域最大規模の諜報・秘密警察機関である。

 タル・シアーとの大きな違いは、タル・シアーには軍の指揮権はあっても、組織が直接保有する機動戦力をもたないが、オブシディアン・オーダーは自前の艦隊を保有している点があげられる。保有戦力は戦艦ケルドン級で、これは軍のガロア級よりも強力な戦艦である。そのため、オブシディアン・オーダーは諜報機関というだけではなくカーデシア連合の最精鋭という性格も持ち合わせているといえるだろう。ただし、オブシディアン・オーダーの機動戦力は公式には存在していないことになっており、彼らの上級組織であるはずの中央司令部の幹部ですらその存在を知る者はほとんどいなかった。

 オブシディアン・オーダーがいかにカーデシア連合にとって大きな位置を占めていたかは、2371年のオブシディアン・オーダー(カーデシア)、タル・シアー(ロミュラン)の対ドミニオン共同侵攻戦であるオマリオン星雲の戦いで、オブシディアン・オーダー艦隊が壊滅し、その勢力が減退すると一年後の2372年には軍事政権がクーデターで倒されてしまったことからもうかがえる。

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種族の特徴と文化

身体的特徴

ーデシア人は爬虫類に似た外見で、皮膚にウロコ様の隆起が見られる。なかでも特徴的なのは眉間から額にかけてみられるスプーン状の隆起で、彼らを嫌う種族は時に「スプーン頭」という蔑称を用いる。

文化的特徴

らは交渉の際、虚々実々を織り交ぜて話を進める場合が多く、嘘や誇張、時には脅迫じみた言動で有位な立場に立とうとする傾向がある。種族全体の傾向として言えることは、プライドが高く、常に高圧的であるということである。単に見栄っ張りであるとも言えるだろう。
 ただ、自分たちの優位性を主張するために事実を捻じ曲げるような真似まではしないようだ。例えば、西暦でいえば16世紀にベイジョー人が太陽帆宇宙船を用いカーデシアまで航海したという伝説をカーデシアは否定していたが、ベンジャミン・シスコ大佐がこの宇宙船を復元してカーデシアに到達すると、カーデシア軍のガル・デュカットは歓迎の艦隊を発進させ、シスコ大佐の偉業を祝いその事実を認めた(DS9』第68話「夢の古代船(Explorers)」)。

 その他の文化特徴として、普段の高慢な態度からは想像しがたいが家族(特に子供)を非常に大事にする伝統がある。
 変わったところでは異性を強く罵るのは求愛の行為であるというものがある(『DS9』第61話「三匹の毒蛇(Destiny)」)。

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外交関係

カーデシア連合周辺の主要な勢力図(24世紀)
勢力図

主要勢力との外交関係
勢力名 カーデシアとの関係 補足
惑星連邦 中立 ファーストコンタクト以来対立してきたが、2366年に休戦協定が結ばれた。
ただし、ドミニオン戦争時は対立した。
クリンゴン帝国 対立 比較的友好的な関係だったが、2372年に侵攻された。
ロミュラン帝国 中立 勢力圏が離れているため関係は薄いが、2371年にタル・シアーとオブシディアン・オーダーが共同戦線を張った。
ドミニオン戦争時は対立した。
ボーグ 対立 なし
ドミニオン 同盟 当初はオブシディアン・オーダーが侵攻するなど対立したが、ドミニオン戦争時は、ドミニオン陣営に参加した。

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編者補足

 カーデシア連合は『新スター・トレック(以下TNG)』第86話「不実なる平和(The Wounded)」で初めて登場した種族で、その後は主に『ディープ・スペース・ナイン(DS9)』のメインの敵役として登場しています。
 傲慢で虚勢を張るカーデシア人はいかにも軍事政権国家らしいと言えるものですが、クリンゴン人やロミュラン人に比べるとやはり個性が弱く、二大勢力よりも目立たない存在です。

 カーデシア人は、主に『DS9』に登場しましたが、彼らがどのような種族かというのを端的に表しているのは『TNG』の第136話「戦闘種族カーデシア星人・前編/後編(Chain of Command, Part I/Part II)」かもしれません。

 この話の中で、カーデシアへ秘密調査の任にあたったピカード艦長が捕えられ拷問を受けるという件があり、そこでピカードはカーデシア軍人のガル・マドレッドから、4つあるライトに対して「ライトは5つである」と言うことを強要されます。
 当然ライトは4つしかないのでピカードは「ライトは4つだ」と答えて激しい罰を与えられます。しかし、この時点でピカードの解放が政治レベルで決定していたために、実はこの拷問には大した意味はなく、マドレッドはピカードを試すように「ライトが5つであると認めて拷問から解放されるか、ライトが4つであると主張し続けて拷問を受け続けるか」という条件で私的な拷問を続けていました。
 しかし、艦隊でも指折りの意志の強さを持つピカード艦長の心は簡単に折れずに最後まで「ライトは4つだ」と言い続けます。

 私的な解釈ですが、「ライトが5つであると認めて拷問から解放される」という選択肢は資源不足と疫病という困難な現実を前にして、理想を捨て他者を犠牲にするというカーデシアを象徴し、「ライトが4つであると主張し続けて拷問を受け続けるか」という選択肢は、あくまで理想を貫き通すというピカード=連邦を象徴しているのではないかと考えられます。

 はたしてピカードは解放されるまで「ライトは4つ」であると言い切り、マドレッドを驚嘆させますが、エンタープライズに帰還し、カウンセラーのディアナと話す中で、ピカードは「2つの道を選ばされた時口を開けば5つと言ってしまえそうだった。その時の私にはライトは5つに見えたのだよ」と吐露して物語は締めくくられます。
 ピカードのような強靭な意志の持ち主ですら、苦難に満ちた現実を目の当たりにすると現実が歪んで見えてしまう―――その意味ではカーデシアと連邦は単純な善と悪の対立軸にあるのではなく、付きつけられた現実の違いがお互いの立場を変えてしまっただけ―――惑星連邦も状況が変わればカーデシアと同じ道をたどるかもしれないという点では、カーデシア人という存在は非常に興味深いものであると言えるでしょう。

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【脚注】

*1:もともと設置されていた文民統制の議会だが、2372年のクーデターまで有名無実だった。しかし、2371年にオマリオン星雲の戦いでオブシディアン・オーダーが大打撃を受け、その力を大きく落としたことからクーデターが成功。実権はデタパ評議会に移った。


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